20140414やる気

 

就職しないできない若者の『未就職予備軍のレジリエンス(回復力)をどう引き出すか?』、キャリアカウンセラー・心理セラピストの観点から、子供や若者よりも、私たち大人に焦点を当てたお話です。

 

 

『Ⅸ.就職しないできない若者』
「第3話:私たちは混沌とした意識を社会に映し出している」

 

 

今回は投影の話しに進む前に、もう少し前回のおさらいをしておきたいと思います。

 

 

私たちが長い歴史を振り返ると、人々は今まで、食べるもの、着るもの、住むところなど、生きるために“もの”で心が満たされることを望んできました。

 

 

それが今、私たちはそんな物質的なものごとに不安を覚えることのない、豊かな時代を生きられるようになりました。

 

 

すると私たちは、物質的な“もの”で心が満たされてくると、なにか物足りなさを感じ、より心の安らぎとも言える精神的な“癒し”を、望むようになってきたのです。

 

 

それが、今、私たちの住む現状です。

 

 

 

しかし、本来なら、私たちはようやく物質的に精神的にも心が満たされ、人々が幸せに満ち溢れた暮らしの中で生きていそうなのに、昔の人はそんな平和な時代を夢見ていたはずなのに、現実はますます生きにくい世の中になっているのです。

 

 

その理由として、私たちは歴史を振り返ってみても、ずっとものが豊かになることが幸せと言う、物質的価値観に根付いた、先祖代々文化的にも受け継がれてきた、思考パターンの価値観の中で生きてきたのです。

 

 

そこに、心の時代とも言われる21世紀。ずっと長く親しんできた物質的価値観の思考パターンだったところに、近年急速に精神的な価値観の思考パターンが、日々の生活レベルにまで入ってきたのです。

 

 

それは、まるで私たちの暮らしの中に、西洋文化の価値観が入ってきた明治時代のような、本来これは人々の意識が混乱するようなできごとなのです。

 

 

ただ、西洋文化は、まだ目に見える形で理解することができましたが、精神的な価値観は、心で思い感じるため目には見えません。

 

 

それだけに私たちは、ほぼ無意識にそれらを正しく分別する物差しを持っていない度合だけ、今までの物質的な価値観では推し量ることのできないもどかしさの中で、混沌とした不安な気持ちを抱えたまま生きているのです。

 

 

そんな私たちの負の意識は、人々と共鳴し合って集合意識をつくり出し、
それが大きくなって、

 

 

私たちの混沌とした意識を社会に映し出しているのです。

 

 

次回は、この私たちの意識を社会に映し出していく、「投影の法則」についてお話したいと思います。

 

 

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です