『§幸せにくいのないように生きる』
「自信が持てない若者の自信が持てない言動」

 

 

就職活動をする学生と日々関わっていると、様々なことを教えられ、気づかされます。

 

 

ここでは就職活動をするとは、これから本格的に就職活動をする大学3年生です。

 

 

就職活動をしているとは、すでに企業と面接試験などを受けられる4年生と分けて考えたいと思います。

 

 

大学3年生の企業就職を志望する学生のほとんどは、卒業すると社会に出て働く意識は持っています。

 

 

そのような学生と話していると、自分に自信を持てない人が多からずいます。

 

 

長年の経験からすると、次のような原因が考えられますが、その原因を知ると、私たち大人のほとんどが聞いたことがあることばかりだったりします。

 

 

①過去のこと(失敗)ばかりに囚われ、未来の成功に目を向けられず、またイメージできない。

 

 

◇実際成人した大人をセラピー(カウンセリング)すると、この過去のことに囚われているために、先を見ることができないことが多くあります。

 

 

②従来の方法のみに固執して、新しい方法を模索していない。

 

 

◇過去のことに囚われていることは、失敗することを恐れるわけですから、そう簡単には新しいことをする気持ちになれないものです。

 

 

③周りの目ばかり気にしていて、相手に合わした言動をしてしまう。

 

 

◇失敗を気にするあまり、自分の言動に自信が持てないわけですから、相手やみんなに合せることが嫌な思いをしない方法だったりします。

 

 

他にもあるのですが、今回は3つぐらいにしておきたいと思います。

 

 

 

さて、このような学生と出会った私がはじめに思うことがあります。

 

 

それは、社会に出ても同じ悩みを持ったまま生きる可能性が高いということです。

 

 

できることならこの大学生の間にその悩みを軽減して、社会にでてもらいたいと思います。

 

 

しかし、就職活動の相談に来ている学生に、心の悩みの相談を受けるわけにはいきません。

 

 

なぜなら、大学には学生相談といった心理カウンセラーが常住している専門の部署があるので、私がすることは専門部署に誘導することです。

 

 

そこで私が学生に確認することは、就職活動をして社会に出て働く意志です。

 

 

社会に出て働く意志が強ければ、就職活動を通して成功体験を積んでいくことで、自信を取り戻す可能性があるからです。

 

 

よく大学生の就職活動が、社会へ出るための自己を成長する機会と言われる由縁です。

 

 

 

上記の①②③に該当するような学生は、正直なところ社会適応性は低いことが多いです。

 

 

そのような学生にすることは、長くゆっくり信頼関係を築きながら、就職活動の中で学生の特性に合う働き口を探して、成功体験を積んでいくことです。

 

 

そのために私がはじめにすることは、自己肯定感を上げていくことです。

 

 

それは、相手の価値を見つけて伝えることです。簡単に言えば“ほめる”ことです。

 

 

そして時を見計らって、過去に囚われている失敗の経験が大きな財産や自分の武器(才能)になり、人を救うこともできる体験になることを伝えます。

 

 

なぜなら、自分が囚われていた部分(感情)と向き合い、その囚われていた部分(感情)が人を救うこともできる体験だったと気づくことで、その人にしかない価値(財産・才能)となるからです。

 

 

もっというならば、“癒し”になるからです。

 

 

“癒し”とは、“気づく”ことだからです。

 

 

“気づき”は変容をもたらします。

 

 

そして、変容が心の解放をもたらし、人は“癒される”のです。

 

 

人は癒されると心が軽くなります。

 

 

心が軽くなると、前に進もうとする力が湧きます。

 

 

私たちは、この心のメカニズムを知らず知らずのうちに使っています。

 

 

なぜなら、楽しいこと、美味しいものを食べること、温泉にいくこと、雄大な景色をみることなど。

 

 

それらは心の解放を生み、どれも心がすっきりする体験ではないでしょうか。

 

 

ただ、それらは自分の外(外的)にあるものですから、これを自分自身である内(内的)でできると、私たちは自分で感情をコントロールすることができます。

 

 

特に効果的なことは、人と会話だけで終わらせるのではなく、自分の思いや考えを人と相手とコミュニケーションを取ること。

 

 

つまり、共感し合い、分かち合い、つながり合うことがとても大事になってくるのです。

 

 

ですから、学生には多くの人と会う機会を持つように言います。

 

 

それは、人事担当者やそこで働いている先輩、一緒に来ていた他大学の学生など、共通の話題のある土俵でのコミュニケーションを取ることを伝えます。

 

 

そこでの気づきは、自分自身と向きある機会になります。

 

 

そして、社会に出て就職をすることを目標にしている人にとって、その気づきはやる気につながっていき、自分に自信が持てなかった言動は、大きく変わっていきます。

 

 

 

学生と関わっていて思うことは、学生は私たちの大人の反映であることです。

 

 

学生の言動は、『最近の若者は…』と思う反面、社会で生きる大人の一部もそのような言動をしている現実を、私たちは目を背けてはいけないのかもしれません。

 

 

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 

 

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