「やっぱり“ありがたみの心”を知る人は強い」
『§幸せにくいのないように生きる』
「やっぱり“ありがたみの心”を知る人は強い」
昨日、11月24日は父の13回忌の命日だった。あれから12年かと、思ってしまう。
そして、来月は母の命日。あれから14年かと。
そんな昨日。私は父に似ているの?と聞かれた。
小さい頃からよく言われていたのは、母にそっくりだと。
その度に母が喜んでいたが、男の子にとって、母に似ているのは、あまり嬉しくない記憶がある。
そんな母にそっくりな私だったが、眉毛の濃いのは父譲りで、私の中では今も結構お気に入りのパーツである。
そんな遺伝を受け継いだことを思っていると、生かされていることへの感謝の念が湧くのである。
さて、そんなことを思っていると、ふと学生のことを思い出した。
昨年大学2年生にキャリア教育の授業をしたときに、今日の授業の振り返りを書いてもらった。
その中に、ある男子学生が、両親に感謝していることが綴られていた。
そして、その感謝の気持ちは、両親への恩返しや、世の中のために役立てたいと書いてあった。
その文章から伝わってくるのは、“謙虚さ”だった。
就職活動の自己PRであったなら、是非とも会って話を聞きたくなる学生である。
以前にも書いたのだが、学生の自己PRを見ていると、この“感謝”であり、そこから伝わってくる“ありがたみ”を感じさせる文章には、興味が魅かれる。
今の学生の就職活動における自己PRは大きく二つある。
一つは、自分の性格などの特徴。
もう一つは、学生時代に挑戦したこと。そして挑戦して困難なことにぶつかったときに、どうそれを乗越えたか、である。
この二つ目の自己PRに、よく“感謝”や“ありがたみ”を感じさせてくれるエピソードを見る。
実際に学生と就職相談をしていると、こちらも楽しくなる。
人事担当者だったら、この学生をなんとか育てて一人前にしたいと、親心が湧いてくるのかもしれない。
そして、ちょっとやそっとのことでは諦めない、芯の強さと打たれ強さを感じるのである。
私たちは、“感謝”することの大切さも、“ありがたみ”を知っている。
されど、日々の生活の変化の少ない中で埋もれてしまうと、この“感謝”することや“ありがたみ”を忘れてしまう。
1年で“ありがとう”と感謝の言葉を1万回以上思い言うと、人間関係が良好に働くと聞いたことがある。
しかし、私たちは1日にどれぐらい、“ありがとう”の感謝を思い言っているだろうか。
1日に10回は思い言っているだろうか。
それぐらいはと、1日に10回、1年で3650回である。
1日に20回でも、7300回である。
現代、人との関わりが減り、自然を通して学ぶ機会も減り、約20年前の学生と比べると、確実に“ありがたみ”を体験する機会が減っている気がする。
約20年前に、高校の進路指導部長の先生が、“挫折”を知らない高校生が増えていると言っていたことと、関係するのかもしれない。
今、若者の中小零細企業へのものづくり(製造業)離れが、日本全国で言われている。
私は今、学生にものづくりの面白さを伝えるべく、中小零細企業のものづくりの現場を勉強している。
改めてそこで働く方々の思いを知れば知るほど、今の生活を豊かに便利に暮らせていることへの感謝の念が強く湧いてくる。
最後に、こんな記事を思い出した。
小学生が、お米は稲を刈った米粒を剥けば白米になると。さらに上がいて、お米はスーパに行けばそこあるもの。そこでできるものだと。
さすがに、一部の小学生であってほしいものだが、
“ありがたみの心”は、人との出会いや関わりの中で、そして自然を通して気づくものであることを、日々の追われた変化の少ない生活の中で、忘れたくないものである。
なぜなら、その心が、誰かのために何かしたいと思う気持ちにさせるのだから。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
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