09
 
これが物語のメイン『亡くなった母からの伝言☆』
  
 
私は、この創作物語を5月9日に初めてアップした後、原文を見直し『エピローグ』の編集を終えました。

 

 
その時、女性が話しかける声(この手の妄想がちょくちょく起きる)が頭の中の空間に広がるように聞こえ、気がつけばキーボードをたたいていたのでした。

 

 
 
 
 
********

 

 
 
『あんたなにやってるの!創作物語かなんか知らんけど、自分が結婚したい願望書いて。いつなったら仏壇に結婚の報告してくれるのん。

 

 
 
せっかくお父ちゃんとラブラブになれると思ったら、天国でもあんたのことが心配で毎日お父ちゃんとあんたの子育てしてきたことでケンカばっかりや。』

 

 
 
「えっ~!」

 

 
 
『えっ、違う!創作物語なんか書いて読んでもらってるんか知らんけど、そんな暇あったら、自分の婚活日記でも書いてみんなに読んでもらったほうがええんとちゃうの。

 

 
結婚してる友達もぎょうさんおるんやろう。その人にアドバイスもらいながら、早よ結婚決め!』

 

 
 
「そんな恥ずかしいことできるわけないやん!」

 

 
 
「何が恥ずかしいのん。お母ちゃんなんかもっと恥ずかしいわ。知ってるか。

 

 
もう町内会中、“駅前の前中はんとこの息子さん、まだ結婚してへんらしいよ。もうええ歳やと思うねんけど。そうそう一町会のまさこちゃん(仮名)と同い年らしいよ。あそこは早う結婚して上の子供は大学生らしいよ。”って。』

 

 
 
「そんなことどうでもええやん。」

 

 
 
『ええことないがな。上から見てても、お父ちゃんもお母ちゃんも恥ずかしくて形見狭いわ。それより、あんた今好きな子おらんのかいな。』

 

 
 
「ま~気になってる子は…。」

 

 
 
『おるんかいな。ほんだらあんな創作物語みたいなん書かんと、今すぐ婚活日記書いてみんなに結婚できるように助けてもらい。』

 

 
 
「そんなんできるはずないやん。」

 

 
 
『それぐらいせんと、あんたは結婚できへん。それよりどんな子や。お母ちゃんに似てるんか。』

 

 
 
「まぁ~それが…。」

 

 
 
『まぁ~聞かんでも毎日上から見てて知ってるけど、やっとお母ちゃんみたいな人選んだな。干支も血液型も一緒やってな。お母ちゃんと四周り違う31歳か。

 

 
あんた絶対お母ちゃんみたいな人と結婚したないって言ってたけど、結局ここに落ち着くんや。』

 

 
 
「………。」

 

 
 
 
『大丈夫や。あんた私が多臓器不全の末期の時、病室に来て毎日“お母ちゃん愛してるで”って言ってくれてたんやから、同じように愛してあげることできるわ。』

 

 
 
「えっ!あの時ほとんど意識うつろやったやん。」

 

 
 
『反応できへんかっただけで、ちゃんと聞こえてたわ。
それに、何べんも“お母ちゃん愛してるで”って言ってくれて、毎回ほっぺにチューして帰って行ったやん。

 

 
お母ちゃんあんときな、3年半も寝たきりになってお父ちゃんとあんたに毎日介護してもらってて、ほんまに申し訳ないって思ってたけど、あんたからの言葉とキスですべて許された気持ちになったわ。

 

 
苦労もいっぱいあったけど、“おまえを産んでよかった。” なって、ほんまに思えたわ。

 

 
(私はキーボードをたたきながら涙が溢れ出し、この側面からの否定的な観念に気づきました。そして統合し、変容によって癒されました★
 

 

私が物心ついた母への記憶の始まりは、“おまえさえ産まんかったらよかったのに。”だったから…。)

 

 
 
 
でも、あん時お母ちゃんあんたに彼女おらんかったから、
“ひょっとしてこの子、私の唇にキスしてきたらどうしよう。”って、毎回ドキドキしたわ。』

 

 
 
「そんなことあるわけないやん。」

 

 
 
『そんなんわかってるがな。ほんまにそんなことあったら、もっと早くお母ちゃん心臓止まってるわ。』

 

 
 
「笑かすなぁ。ユーモアセンス抜群やな。」

 

 
 
『天国はユーモアだけで生きてる世界やからな。』

 

 
 
「そうなんや。」

 

 
 
 
『それよりみんなあんたのこと心配してるんちゃう。特にあのお母ちゃんの体とよく似たあのお世話になっているあの人、一番心配してるんちゃう。』

 

 
 
「そやな~。あの人のおかげで今の自分があるって言っても過言でないから、早く幸せになれたって結婚報告したいな。」

 

 
 
『そう思ってるで。あの人が言ってた言葉覚えてるか。
“みんな自分の子供みたいなもんやから、だからみんなに幸せになってほしい。”って。

 

 
 
親が子に思う気持ちは、あの人もお母ちゃんお父ちゃんと一緒や!
安心させるためにも、今からでも遅くないから早よ婚活日記書いて、みんなにああだこうだ言ってもらって早よ仏壇に結婚報告しい!!』

 

 
 
「それはまた別な話で…。」とその時、ワンワン!と愛犬が吠えた。

 

 
 
 
私は我に返ったように愛犬を見ると、
『うちの主人は、さっきからなにぶつぶつ独り言いってるねん。大丈夫か!』という顔をしながらこっちを見ていた。

 

 
 
愛犬に近づいて行くと、『大丈夫そうやな!』と思ったのか、一応愛想で尻尾を振ると踵を返してトコトコとマイハウスへと戻って行った。

 

 
 
私はその愛犬の後姿を見ながら、『おまえももう15才やもんな。おまえも待ってくれてるんやな。』と、涙目になる自分がいたのだった。

 

 
 
 
今あらためて、こうして多くの人に、みんなに助けられて生かされて来たことに、本当に心からお礼をいいたいです。

 

 
 
 
『出逢ってくれてありがとう!!』

 

 
 
 
おしまい

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です