「次世代をつくる若者の反映は私たち大人」
『§幸せにくいのないように生きる』
「次世代をつくる若者の反映は私たち大人」
若者に限ってではないですが、若者と関わっていると、ビジュアルの視覚的なことに慣れたせいか、考えることを面倒くさがる若者が増えている印象を強く感じます。
見て聞いたものごとを深く洞察する習慣をしてこなかったせいか、自分の知っている情報だけで判断したり、受けた印象に面白そうかそうでないか、短絡的にものごとを判断する傾向も多くみられます。
先日、大手情報サイトが開催する大学3年生を対象にした、ブース形式のインターンシップ合同業界研究会の名の元の実質の企業説明会がありました。
ただ、経団連と政府・大学とが申し合わせる合同企業説明会は来年3月解禁のため、学生の個人情報は取らないというルールがあります。
企業側は自社の会社を知ってもらった後、就職情報サイトや自社のホームページなどから、自社のインターンシップ(実質は就業体験をともなわない短い期間)と称して、学生にエントリーしてもらいます。
有名企業でない多くの企業側は、いかに学生に自社を知ってもらい、一人でもいい人材を確保するために、会社にエントリーしてもらえるか必死なわけです。
夏からのこの時期は、100社以上の企業を集めたビックイベントが多いのですが、今回は小規模のインターンシップ合同業界研究会でした。
今回そこに私も見学という形で参加しました。
私にとってもこのような機会は、直接企業の人事担当者と会って情報交換ができる非常に有効的な時間になります。
私は一通り会場を回り終えると、学生が企業ブースに座り話を聞いている姿や、会場に来ている学生の動向を観察していました。
そこで一つ気になったのは、来ている学生の雰囲気を見ていると、幼そうでしかも大人しそうに見える学生がほとんどの印象を受けました。
不思議に思った私は、主催している就職サイトの担当者に聞いてみました。
すると、夏から秋にかけてこのようなイベントを開催しているが、この後半からは俗に言う顔の凛々しい学生は来なくなり、私が感じているような層の学生が増えているという、返答がありました。
つまり、積極的で活動的に動いている学生は、すでに会社独自が行うインターンシップに参加しており、ここに来ている学生は、これから就職活動をしようと考えていたり、独りよがりのまま何がやりたいかわからず、取りあえず参加していると思える学生です。
時間を持て遊びだした私は、ぐるりと会場を見て歩きながら、一つの学生が群がっているブースの会社に足を止めて、私も後ろで説明を聞きました。
その会社は、アシックス商事株式会社。スポーツシューズ、一般シューズ、シューズ用資材の国内及び海外販売している、株式会社アシックスの100%子会社です。いわゆるアシックスグループの会社です。
説明が終わると学生が散らばり、私もその場を立ち去り、説明を聞いていた前を歩く2人の男子学生の後ろを歩いていました。
すると、このような会話が聞こえてきたのです。
「しょぼい小さな会社。アシックスの子会社やん。興味ないわ」
「俺も同じやわ」
(しょぼい…さえない、ぱっとしない、の意味)
私は「え~~~」と、心の中で叫びました。
アシックス商事株式会社は、『資本金4億5千万円。売上約330億。従業員240名』のアシックスグループの一翼を担う、実は学生に人気のある企業です。
2人の男子学生は、就職活動の準備不足であることは言うまでもありませんが、彼らの仕事選びのポイントは『面白そう。楽しそう。』が基準となっているのが想像できます。
このままどこかの企業の面接に選考が進んだとしても、会社に興味を持ったきっかけは話せても、その会社でなにがやりたいかは具体的に話せないでしょう。
さらに、私の経験からこの学生のアシックス商事への感想を聞く限り、人事担当者もこのような発想は人間力にも表れ、『一緒に働こう』とは思わないことでしょう。
このような学生の傾向は年々増え続けています。学生が二極化しているとさえ言われます。
このような最近の若者の特徴の一つとして、自己表現力が乏しくなっています。
つまり、語彙力も少なく、自分の思いを言葉で述べることができず、また書くことも苦手。
結局は、感情をゆり動かす短絡的な『楽しいこと、面白いこと』に意識が行き、嫌な感情を味わうことを避ける心の癖がついているとさえ思うことがよくあります。
今は大学生の就職は売り手市場と言われていますが、消費税率アップや歴史的にオリンピック後は景気が下がると言われ買い手市場に変われば、
このような若者は氷河期時代のように職に付けなくなり、人手不足と言われていた製造・建築・物流・介護などに目を向け出そうとしても、外国人労働者で雇用が埋め尽くされているかもしれません。
今若者に起こっていることは、先進国の悩みかもしれません。
私は15年前から中国人留学生とも関わりを持っていますが、当時は貧しいながらもバイタリティに溢れていた留学生が多くいたけれども、最近の中国人留学生を見ていると、日本人化してきた、つまり、考え方が日本の若者のようになってきたと。
彼らの日本に来たきっかけを聞いていると、日本のアニメ・ゲームに触れた発言が多く、デジタル時代の恩恵の裏側で、その影響に依存する若者は、確実に自分を生きる知恵に悪影響を及ぼしているように思うのである。
そして私たち大人も、『幸せにくいのないように生きること』を、真剣に自分自身に問い続けて生きる時代になったかもしれない。
それが、次世代を創る若者への反映であるならば・・・。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
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