「忘れない三つの心」
『§まっすぐに生きるのが一番』
「第87話:「忘れない三つの心」
哲也が意図しないまま「殺し文句」を言った瞬間から、哲也と優花はお互いを認め合った唯一の存在として、恋人同士の関係になった二人の物語。
前回は、幸せに悔いのない人生をどう生きるか。そのためには、日々感じられる幸せなことに意識して、意図的に生きることが大切だという話だった。
今回は、さらに「幸せに悔いのない人生を生きる」ために、大切な三つの心についてのお話です。
「幸せに生きるためには、日々感じられる幸せの言葉に意識して、生きることが大切だね。
私たちって、日々いろんなことを考えるから、不安なことや心配なことも含めて、たくさん考えがちになるわよね。
でも、日々幸せな言葉に意識していると、不安なことや心配なことより、幸せのほうをたくさん感じるんじゃないかしら」
「そうですね、やはり意図的に意識すると、その方向に言葉も気持ちも行くように思います。なんかおばあちゃんと話していると、幸せに生きるのがとても簡単なことに思います」
「そうね、事は、本当はとてもシンプルかもしれないわね」
「哲也も私もいろいろ根拠をというか、考えるところがあるから、シンプルすぎると少し不安に感じたりしちゃうんだよね。
「優花ちゃん、こんなふうに考えたらどうかしら。
考えることはとても大事なことだから、自分の基本スタイルは、シンプルな幸せに意識を向け続けている自分がいて、その中で必要なときは考えるってどうかしら。
もっとわかりやすく言うと、自分の個性という色があって、その色の中で違う色を取り入れる。
そのときに、違う色に固執しすぎると、人は自分の色をも見失うと思うの。
だから、自分らしい自然な私を知ることも意識するといいわね」
「それが、幸せな意識にいられる状態をつくるってことよね」
「そうそう、“幸せ”は、『楽しいこと』『嬉しいこと』『美味しいこと』
『有り難いこと』『ありがとう=感謝』『相手のために奉仕すること』
『つながり』『思いやり』『気遣い』など。
そして、『愛されること』『愛すること』。
そんなふうに居られる自分が在る(存在する自分)といいわね。
ところで、“幸せに悔いのない人生を生きる”上で、大切な三つの心があると思うの。
一つ目は、『素直な心』。
それは正直でまっすぐな心とも言えるわね。
二つ目は、『真心』。
純粋に偽りや飾りなどはなく、人の為に尽くしたいという気持ちよね。
三つ目は、『仏の心』。
これは慈悲深い寛容な仏様だから、『ゆるしの心』とも言えるわね。
この気持ちを忘れずに持っていると、人は自ずと『人のために志そう』という気持ちになると思うの。
『志』は『体験』を生み、その体験からの学びは、『自分を生きる力』を身に付けることにつながると思うの。
その『自分を生きる力』を身に付けながら生きていくことが、
“幸せに悔いのない人生を生きること”になるんじゃないかしら。
そう言えば、北斗の拳のラオウも『志』を持って生きていたわよね。
『三つの心』→『志』→『体験』→『学び』
→それが『自分を生きる力』
→そして『幸せに悔いのない人生を生きる』
先の見えにくい時代だからこそ、
『幸せに悔いのない人生を生きる』目標を持って、
日々、『三つの心』→『志』→『体験』→『学び』
→『自分を生きる力』を身に付けていく。
このような自分らしく生きるためサイクルを持っていると、
人はもっと『どう幸せに生きるか』を自分に問い掛けて、
自分らしい人生を生きられるんじゃないかしらね」
哲也はおばあちゃんの話を聞きながら、どう自分が幸せに生きるかのサイクルは持ち合わせていないと思った。
言葉の理解は容易にできたものの、言葉一つ一つを分けて考えていた自分がいて、それらがつがっている発想はなかったことに気づいた。
哲也は、まずは『三つの心』を忘れず、このサイクルがいつでも思い出せるようにしたいと思い、ちらっと横にいる優花を見て、“もっと幸せな人生を一緒に生きたい”と強く思ったのだった。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
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