20140414やる気

 

就職しないできない若者の『未就職予備軍のレジリエンス(回復力)をどう引き出すか?』、キャリアカウンセラー・心理セラピストの観点から、子供や若者よりも、私たち大人に焦点を当てたお話です。

 

 

『Ⅸ.就職しないできない若者』
「第4話:投影の三つのお話(その一)」

 

 

前回、私たちの負の意識は、人々と共鳴し合って集合意識をつくり出し、それが大きくなって、私たちの混沌とした意識を社会に映し出しているお話をしました。

 

 

そんな社会の中で、子供や若者を理解するためには、まず私たち大人自身について知ることが大切です。そこで、今回は、この私たちの意識を社会に映し出していく、「投影の法則」についてお話したいと思います。

 

「投影」とは、簡単に言うと、自分の中にある思いが相手や周りに映し出されることです。

 

 

例えば、気が短くてすぐに怒る人がいたとします。その人を見ていると、なぜか無性に腹が立ってきたりするのです。それまでは、全くそんなことを思っていなかったにも関わらず、です。

 

 

多く人は短気な自分がいると、「短気はいけないことだ」と思っています。そう思うと、短気な自分の気持ちを禁止し、感情を抑えようとするのです。

 

 

その気持ちを抑えれば抑えるほど、「短気はいけないことなのに、なぜ短気になって怒るのか!」と、相手を見てムカムカして腹が立ってくるのです。

 

 

つまり、その自分の短気な部分を、自分の外にいる相手に映し出して見ているのです。

 

 

もし自分の中に短気で怒りっぽい部分がなければ(中和されていれば)、「なんで怒ってるんだろ?」と、ただ人は思うだけなのです。
これと理屈が同じ話で、ドラえもんのジャイアンは、いつものび太を投影しているのです。

 

 

ジャイアンがいつもお母さんに、怒られている姿を思い出しみてください。状況は違いますが、ジャイアンのお母さんがジャイアンで、ジャイアンがのび太になっているのです。

 

 

ここで、いつもお母さんに怒られているジャイアンは、自分を弱くてみじめな者と思い込んでいます。すると、ジャイアンは、心の奥底にある弱くてみじめな気持ち嫌う度合だけ、のび太を見ていると思い出したように腹が立ってくるのです。

 

 

そして、ジャイアンがのび太をいじめているのは、ジャイアンの中にある弱くてみじめな自分をのび太に投影して、実は自分を責めているのです。

 

 

こんな言葉を言っていたら、あなたもジャイアンです。

 

「(夫、妻、子供を)見ていたらなんかムカつく!」(笑)

 

 

これが、よく言われる「投影」の一つ目のお話です。

 

 

さらに巧みになってくる「投影」について、次回お話したいと思います。

 

 

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 

 

 

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