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『§まっすぐに生きるのが一番』
「第19話:人間関係に大切なゆるしってこんな感じ④」

 

 

前回は、どうすればもっと私たちは友好的で
幸せなゆるし合える関係を築くことができるのか
二つのことの一つ目として、

 

 

コンプレックスや嫌な自分を発想の転換によって、
自分自身への『ゆるし』につながり、
人への思いやる気持ちになるというお話をしました。

 

 

さて、友好的で幸せなゆるし合える関係を築くこと。
それはだれもが望んでいることかもしれません。

 

 

今回はその二つ目について、お話したいと思います。

 

 

 

このお話は2006年、
今から10年前にテレビで観たものですが、
とても興味深く今も私の心に残っているお話です。

 

 

それは、「マルタ式ピクニック」というものです。

 

 

観たり聞いたりした方もおられるかもしれませんが、
その内容をお話したいと思います。

 

 

「マルタ式ピクニック」のマルタとは、
地中海に浮かぶ小さな島であるマルタ共和国のことです。

 

 

イタリア南部の地中海にある温暖な気候で観光地。
この地域に珍しく公用語が英語で日本からの留学の地に。

 

 

米ソ冷戦の終結を宣言した
マルタ会議が開催さられたところでも有名です。

 

 

 

さて、家族で出掛けたピクニックの食事の時間。

 

 

その時に限り、日頃の不満に思っていることを
言ってもいい、これが「マルタ式ピクニック」。

 

 

例えば、子供がお父さんに話をします。

 

 

ルールは、子供が話しているときは、
お父さんは意見も反論もしてはいけなくて、
ただ耳を傾けるだけなのです。

 

 

飾らず話す子供の言葉は直球です。

 

 

苦笑いをして聞いているお父さん。
その横で微笑ましく見ているお母さん。

 

 

子供は日頃の胸の内を伝えてスッキリ!
でも、不思議なことが起こるのです。

 

 

胸の内を伝えた子供は、
スッキリした顔をした後、言うのです。

 

 

「でも、そんなパパだけど、大好きだよ。
いつも家族のために、ありがとう」と。

 

 

その言葉を聞いたお父さんと
子供に間にあったわだかまりは消え、
お互いが微笑ましい笑顔で見つめ合っていました。

 

 

そして次はお母さん、お父さんと交代してきます。

 

 

ピクニックに出掛けて、
お互いに不満に思うことを言い合うと
不思議なことにわだかまりが消えていく・・・。

 

 

全員が話し終えたその家族の光景は、
『愛』そのものでした。

 

 

これはお互いにとっての立派な「ゆるし」なのです。

 

 

私たちは腹を割って胸の内を話し合うと、
その後には不思議と『感謝』の言葉が出てくるのです!

 

 

この島に古くから伝わるという「マルタ式ピクニック」。

 

 

このマルタ島は地中海の中のとても小さな島。

 

 

昔から争い事が起きると大きな内乱に発展してしまい、
島全体が大変なことになってしまうので、

 

 

そんな事態を避けるためにお互いの胸の内を
吐き出しあって解決してきたそうです。

 

 

その名残が、
「マルタ式ピクニック」というわけです。

 

 

この方法は、
心理学のグループセラピーでも行われている
ゆるしをモチーフにした癒しの方法なのです。

 

 

 

次回は、この「人間関係に大切なゆるし」のまとめ
として、やはりここに帰結するよりよい人間関係を
構築するためのお話したいと思います。

 

 

いつもお読みいただき、ありがとうございます。
 

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