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人々やまわりの世界のなかに見える過ちとか欠点とは、
実は自分自身のなかに隠れているもの、
またはおもてに出ている過ちの反映なのです。

 

 
ここで「反映」心理学用語で「投影」という言葉について
少しお話をしておきたいと思います。

 

 
「投影」とは、書いて字のごとく、影を投げかけるということなのですが、
自分が思っているこることや自分の心の中に隠れて持っているものが、
自分とは違う他の人に映し出されることをいいます。

 

 
例えば、
挨拶をしない人に対して腹立たしく思う自分がいたとき、
自分の隠れた思いは、
「きちっと挨拶はしなければならない!それは世の中の常識だから!」

 

 
と言う気持ちが隠れていて、
その気持ちが相手の人が挨拶をしないのを見て、
挨拶は当然なことなのにやっていないという気持ちが、
相手に自分の心が投影されて腹立たしく思うのです。

 

 
つまり、自分の心のなかにある何かが、
相手を通して反応することなのです。

 

 
それは、多く自分の中にある、
「~しなければならない」とか
「~するのは当然だ」、
「~する必要がある」という
自分の心のなかに制限をかけていたり、心のなかに
「これはいけないことだ」
と言うような自分を罰している何かが隠れていたりすることなのです。

 

 
誰かを見て相手の人を責めているところについて、
思ったことを全部書き出してみてください。

 

 
そうするとたぶんあなたは、まわりのすべての人に対して、
何らかの判断や「責め」を持っていることに気づくはずです。
これに気づくけることがとても大事になってきます。

 

 
本当は、人はみな誰も責めるにはあたらないのです。
そして、みんなが与えられた状況のなかで
ベストをつくしていることに気づいてみてください。

 

 
相手も自分自身も悪くない、無実で潔白だという見方をするとき、
そこには誰も罰せられる人はいなくなるのです。

 

 
そうすることで、みんなが安全な中で前に進むことができ、
もっと多くの日々のチャンスを受け取ることができるようになります。

 

 
私たちは、そんな状態のとき
とてもスムーズに人間関係がいきます。

 

 
けれども、
いったん自分の中に「責め」が起こればいつでも、
関係の成長は止まり、人間関係がギクシャクしたり、
そのことが気になって前に進めなくなって、悪循環を引き起こすことになるのです。

 

 
この「投影」を意識して、
自分が相手の人を通して自分が何かを判断していること気づいて、
自分の心を自由に解放してみてください。
 

 

 
 

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