続「幸せをつかむ婚活:心の戦争をやめる(後半)」
8月15日 『婚活についての手記』
続「幸せをつかむ婚活:心の戦争をやめる(後半)」
数週間後、彼女からその後の話を聞いていました。
「あのあと、悩んでいても仕方がないと、悩んでいたことがバカらしくなってきて…。今ある現実でどうすればいいのか考えるようになりました。」と。
「ご主人となにか話されましたか」と聞くと、
「いえ特になにも話してないんですけど、私がなにか話しかけたらもの凄く緊張した顔をするんですよ。『なにをびくついた顔をしてるの』っていったら、不思議な顔をして『別に』っていってましたけど。私、そんなに主人を怖がらせていたのかって気づきました(笑)」
そして、とても印象的なことを言っていました。
「あの日帰ると、下の女の子が『今日のママきれい』って言うんです。そして『やさしいママになったね』って言われて、その言葉にはほんとにガツンという感じでした。下の子は、いいことも悪いこともなんでも思ったことをストレートにものを言うので、ときどきハッとさせられるんです」と。
私は笑いながら「お母さんとそっくりですね」というと、彼女は一瞬目を点にさせてからなにかに気づいたように大笑いし出しました。
私もつられて大笑いしそのついでに「私がご主人だったらもっとハッとの連続ですよ」というと、さらに彼女はお腹を抱えて大笑いし、子供にハッとさせられたことをかなりご主人にしていたことに気づいたようでした(笑)
「さて、今日はこれからとても大事なことをお話します。
ご主人とは、まだなにかわだかまりを持ったままですよね。二人のわだかまりは、激しく感情のぶつかり合うケンカではないようですが、無関心や無視することも立派な心の攻撃であって、冷戦という心の戦争をしているのです。逆に怒りで攻撃し合う激しい感情をぶつけ合うケンカは、熱い心の戦争と言えるかもしれません。
今あなたは、自由な感じになり自分自身を取り戻しました。もう一度新たな人生のスタートを切ったような感じになっているのではないですか。これからあなたができること、それは、今度は子供さんもご主人も家族みんなで、新たに幸せな人生のスタートを切ることではないですか。そのためにもこの冷戦という心の戦争を、今日で終わりにしませんか。
まず、心の戦争を終えるには、理解することがとても大切になってきます。あなたは、幸せになるために結婚しました。そしてより幸せになるために、一つの考え方をお話します。
私たちが、結婚するために出会う人は、「お互いの精神性を高め合いながら、より自分らしくなるために自分の成長をさらに助けてくれる人」という考え方があります。もっと噛み砕いた言い方をしますと、「この人生を共に学ぶために不完全のまま、未完成な者同士が出会う」ということです。
つまり、「未完成な者同士がお互いの精神性を高め合うために、様々な出来事や感情に向き合い寄り添いながら、人間関係を学ぶ」ということなのです。
もっとシンプルに言うと、「私たちが互いの違いを受け入れ、それに対処することを学ぶ」ということなんです。
私が1997年に心理学を学び出した頃、私の師匠の先生でもある心理学博士が、日本で講演をしたときの一節に、『みんな間違った理由で結婚するんです』とあるんですね。会場の結婚している人たちは、一斉に大爆笑していました。
その理由の説明は結婚するときに、『君が僕を幸せにしてくれる。あなたが私を幸せにしてくれる。僕が君を幸せにするよ。私があなたを幸せにするわ。うっふん♡』と、さらに会場は大爆笑していました。
そのときそれを聞いた私は、なんでみんな笑うのか理解できませんでした。しかも、『みんな間違った理由で結婚する』ってことが。
私は今思うんです。人は寂しいからでも、相手が自分の心の欲求を満たしてくれるからでも、どんな形きっかけで人と巡り逢い結婚するかは関係ないと思うんです。理想のタイプでなかったとしてもね。
なぜなら、「未完成な者同士がお互いの精神性を高め合うために、お互いが成長するために出会い、その結果として結婚することを知ってさえいれば」ね。
私たちは、様々な価値観を持っている未完成な者同士ですから、いろいろなことでぶつかり合います。それは必然です。
でもそのときに、
「未完成な者同士がお互いの精神性を高め合うために、お互いが成長すること」
「私たちが互いの違いを受け入れ、それに対処することを学ぶこと」と、
二人が一緒になった目的・方向性(ビジョン)を知っていたなら、なんのためにコミュニケーションするかを理解して、向き合い対話することができます。
例えそのときに上手くいかなかったとしても、あとで冷静になって、そこに立ち返って今の状況を理解することができれば、そこからどうすればいいのか、どういうふうに相手に伝えればいいのかなど、答えがおのずと生まれます。
このときに「ま、いっか。言わなくてもわかってくれるだろう」とうやむやにせず、誠実に相手に伝えることが、気持ちのボタンの掛け違いにならない秘訣です。
今、あなたの気持ちがポジティブで高い状態にあると、ものごとを肯定的に捉えることができるのではないですか。また、ポジティブな状態にいると、そこに相手を理解しようとする余裕が生まれて、感謝や思いやりの気持ちが湧いてくるのがわかりますか。
この精神性を高めあうというのは、このポジティブな状態を日々創り続けることと理解してもいいかもしれませんね。この状態でのコミュニケーションは、本当にスムーズに理解し合える対話ができます。
これからの時代は、このような考え方を理解して生きることが、幸せへの近道です。
目的・方向性(ビジョン)は、自分に確固たる軸を作り、それは自分への信念となり、自分への信頼にもなります。そして、自分への揺るがない強さにもなります。
そして、知っていましたか?自分の確固たる軸にある目的・方向性(ビジョン)が、
あなたがどうなりたいかという、人生を創り出すということを。
今、これらのことに気づいたあなたは、もうすでに心の戦争を終えました。
あなたは、自分を理解し、自分自身をゆるしました。実はあなたが相手に向けていた心の武器は、自分がしたことに対して相手から反撃されるのではないかという怖れから、そう倍返しされるという恐れから、自己防衛のためのものでなかったですか。
さあ、これからあなたがすることは、心の戦争の代わりに対話をしましょう。
ご主人と子供さんとあなたが、これからもっともっと幸せな家族になるために。
愛と感謝と思いやりの心を持って」
『われ心の戦いより対話を望むとき、われ映す心の平和が世を創るなり 合掌』
次回8月18日は、「幸せをつかむ婚活:感謝し合える関係」についてお話します。
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