メソッド実践編:「心の玉ねぎの皮むきをしないために」
◆心の底から自分らしく生きるメソッド◆
「光曉和尚の愛と心のセラピー物語」
~私、自分らしく人生を生きます~
※はじめてこられた方は、
この物語の『登場人物』・『あらすじ』を 先にお読みいただければ幸いです。
§ 心の玉ねぎの皮むきをしないために
前回、和尚は、瑞枝にしたデモンストレーションをした振り返りをしながら、心の玉ねぎの皮むきをし過ぎないように、瑞枝にした簡単な方法の話をしようとしたのだった。
「自分の内なる心を見ることは、自分への気づきのためにはとてもいいことではあるのですが、やり過ぎるとどんどんネガティブな感情に嵌っていってしまいます。
自分の心を見るときは、ある程度平常心というか、心に余裕のあるときにしてください。
なぜなら、自分の気持ちが凹んでいるネガティブな感情を感じているときにすると、先ほども言ったように嵌ってしまうとなかなか抜け出せず、気持ちが上向きになるのに時間が掛ってしまうからです。
心に余裕があると、気づきを得ようと客観的に見れる自分がいるので、ネガティブな感情を見てもその平常心に戻りやすいのです。
でも、正直なところ、心に余裕があるときは、わざわざ自分に気づきを得るためにネガティブを作っている自分の心の内を見ようと、普通はしませんよね。
そんなマニアックな趣味はいりません。それよりも、今、自分に楽しいことをしてください。楽しいことを考えてください。
だから、私のように心の玉ねぎの皮むきをしなくてもいいです。
その代わりに、人は上手くいかなかったり、失敗したりしながら成長していきますから、そんな自分を反省するときに、自分と向き合ってください。
人は、その反省する原因がわかって、その解決する方法論がわかれば、普通は気持ちが上向いてくるものなんですが、『こんな私だから…』と言った自分を責める要因があるときは、そうはいきませんよね。
そうなると、自分の性格に問題があると、解決する方法がわからないままだから、凹んだ気持ちを引きずってしまいます。
そんなときは、私が瑞枝さんにした方法を試してみてください。
それは、このデモンストレーションでした、瑞枝さんが『なんでいわなあかんねんやろう』と言ったように、出てきた思ったネガティブな言葉を言ってください。できるだけ声を出して、体いっぱい使って表現してみてください。
役者が言うセリフのように、感情移入して少し大げさに、何度も連呼して納得するまで、すっきりするまで言ってください。
必ずすっきりしますから。
ただ言ってください。言うとネガティブな感情に反応するかもしれませんが、言葉を言うことに意識して、ただその言葉を連呼してください。
デモンストレーションでした、瑞枝さんの言葉でやってみるとこんな感じです。
『なんでいわなあかんねんやろう』と思ったわけですよね。そう思うと『あー嫌だ嫌だー』とそんなネガティブな感情が湧いてきますよね。
その感情に意識がいくと、さらにネガティブな感情を感じて、その感情がどんどん強化されて嫌な気持ちが強くなるわけです。
そうなると、そのネガティブな感情からなかなか抜け出せなくなってしまいます。
だから、『なんでいわなあかんねんやろう』と思った。『あー嫌だ嫌だー』とネガティブな感情が湧いてきた。ここで、感情に意識を向けずに、この『なんでいわなあかんねんやろう』と思った、その言葉にただ意識を向けてほしいのです。
言葉に意識を向けると思考に働きかけますから、冷静さを取り戻して客観的な意識の自分を作り出しやすくなります。
その状態で、ただ台本のセリフのように、それを言う役者のように、少し大げさ気味に『なんで、いわな、あかんねんやろう』と、言葉に意識をして連呼してほしいのです。
ここでポイントです。この言葉に執着して固持していなければ、比較的らくに言えます。
でも、その言葉に固執している度合が強いと、瑞枝さんのように言葉がでないのです。
そして、こんな状態になると、必ず心の中で選択が生まれます。『この言葉を言おうか言うまいか』と。
そこで、自分に助けとなるのが、『自分がどう生きるか』という自律的で、能動的な動機づけの発想です。
この前これからの時代はと、話しましたよね。そして、何度もここへきた理由を確認しましたよね。
『なんのためにここにきて、どうなりたいか』と。すべてはつながってるんです。
ここで『自分はどうやって生きるか』と、他律的で依存的な動機づけの発想を持っていると、自分でなにかをしようとか、変わろうとする意欲が弱いですから、諦めて『言わない』選択をしてしまいがちになるのです。
そしてまた、『自分はダメだ』という気持ちを強固にしていくのです。
これをいきなりすると、私たちは『どうやって生きるか』という他律的で、依存的な動機づけの世の中で生きていますから、どうしても慣れ親しんでいるその意識に気持ちが持っていかれてしまって、上手く邪魔をしている観念を取り払うことができなくなるか、時間がとても掛ってしまうのです。
言葉で言っても、まだよくわからないと思います。安心してください。
これからこの『メソッドの実習』で、何度もそのような状態を体感してもらいますから、今はそのレクチャーだと思って聞いておいてください。
瑞枝さんは実際にやってみて、今話したことを踏まえてどうですか」
和尚は瑞枝に聞きながら、このデモンストレーションの振り返りの核心のポイントを話そうとしたのだった。
つづく
次回明日12月1日(日)は、
メソッド実践編:「デモの振り返りの核心とポイント」をお話します。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。 心より感謝いたします☆
※この物語は、実話にもとづいたフィクションであり、登場する人物など、実在のものとはいっさい関係がありません。
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