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◆心の底から自分らしく生きるメソッド◆

「光曉和尚の愛と心のセラピー物語」

~私、自分らしく人生を生きます~

 

 

※はじめてこられた方は、

この物語の『登場人物』・『あらすじ』を 先にお読みいただければ幸いです。

 

 

§ 心が満たされるとさらにきれいに

 

 

前回、和尚は『心の五本の矢』の言葉の実習を終えて、各々に今感じている価値を伝える実習をした。そして、トリに誠から女性へ価値を伝えるところだった。

 

和尚は誠が男らしくなって、有里や瑞枝の反応が女性的に感じて、誠の声のトーンも低くなって落ち着きのある男らしさに、女性陣の反応を楽しみにしていたのだった。

 

 

「じゃ、次誠くんが、有里さんや瑞枝さんの価値を伝えて上げてください」

 

「有里さんは、もともと持っている明るさがさらに魅力的に明るくなった感じです。女性的な魅力も上がって、とてもきれいな女性と思わせます。ソフトな優しさを持っているので、その優しさに愛を感じる女性だと思います」

 

誠は素直に言っているのが伝わってきた。そこには、へんないやらしさもなくその人の価値をありのまま伝えていることがよくわかった。

 

有里が女性的な照れ仕草をするのかと思って見ていたが、素直に誠の言葉を受け止めて感謝の言葉を伝えていた。

 

和尚は、ちょっと、いやだいぶ期待しすぎたようで、経験からこのような時は、本当に素直にただ受け止めるのだと思った。

 

 

今のこの状態は、有里も瑞枝も自分の寂しさが欠乏している感じから、それを埋め合わせるような状態ではなく、人やあらゆるものにつながった心が満たされた状態なので、自分の価値を高めあう精神的な欲求の方に向いている感じだった。

 

それだけ、人の心が安定した状態になると、精神的欲求が高まるのがとてもよくわかる状態だった。

 

さらに、女性はホルモンの分泌なのか、セクシャリティーのエネルギーなのか、本当に生き生きとして魅力的な輝いた美しさを感じさせてくれるのだった。

 

そこには『愛』という表現が似合う状態だった。

 

 

「じゃ、次は瑞枝さんだね」

 

「瑞枝さんは、ほんとうに変わったと思います。変な暗さがなくなりました。子供のような無邪気な笑顔をしますよね。気づいていましたか。子供っぽいと言っているのではなくて、本当に抵抗しがたい魅力的な笑顔をします。

見ているだけで癒される感じです。ほんとうにかわいらしさと美しさを持ち合わせた素敵な女性に変わりましたよ。笑顔がほんとうにきれいです」

 

瑞枝は、照れながらも素直に誠の言葉を受け取っていた。その横で、有里も同感と頷いていた。

 

和尚は、以前の瑞枝に誠が言ったような言葉を言うと、

『どこがですか!だれがですか!私をからかってるんですか!』

という言葉が返ってきただろうと思った。

 

和尚はそんなことを思いながら、ちょっとさみしい気もした。

 

 

和尚は、はじめに来たときの瑞枝のことを思い出しながら、ここまで正直毎回手探り状態だった。マイナス思考にどっぷり浸かっていると、時間が掛ると思っていたので、3ヶ月のモニター期間で結果が出せない不安を持ちながらの実習だった。

 

ここまでこれたのは、有里と誠の協力なくしてこれないと思い、心から感謝した。特に、瑞枝がマイナス思考に入り込むたびに、瑞枝だけを優遇する形で実習を繰り返し、直接感情を扱う実習は有里や誠にはしてこなかった。

それにも関わらず、文句ひとつ言わずについてきてくれたことは、本当に彼らの人間性に助けられてきた。本当に感謝だった。

 

和尚は、ここで休憩を取ると、三人は自然とハグをしてつながっていた。

 

和尚は、このいい状態はしばらく続くだろと思った。

しかし、現実の社会に戻ると意識は確実に落ちることが経験からわかっていたので、落ちたときにどう自分軸が安定する状態に戻すかの話をこの後しようと思ったのだった。

 

つづく

次回明日12月23日(月)は、

メソッド実践編:「いい状態を保ち続けるために」をお話します。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。 心より感謝いたします☆

※この物語は、実話にもとづいたフィクションであり、登場する人物など、実在のものとはいっさい関係がありません。

 

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