20140414やる気

 

 

子供の自ら学び、自ら考える力

 

 

今回は、子育てに話を戻して、自己肯定感と「勉強と遊ぶ」についてと
お話していましたが、その前に、この「自ら学び、自ら考える」ことに
ついて触れておきたいと思います。

 

 

この10年、若者に対して社会人基礎力として、社会の変化に主体的に
対応できる力として、「自ら学ぶや、自ら考える」の言葉をよく聞くよう
になりました。

 

 

もう少し具体的に言いますと、「
課題発見力」や「計画力」、「創造力」が当てはまります。

 

 

今の経済的にも物質的にも成熟した社会では、
もはや通説になっているようです。

 

 

この「自ら学ぶ、自ら考える」力は、いつ頃から公に言われるように
なったと思われるでしょうか。

 

 

実は、今から四半世紀(25年)前の1989年に、
文部省(現文部科学省)が学習指導要領の改訂の中で、
「新しい学力観」として提唱しました。

 

 

1989年とは、昭和64年であり平成元年の年です。
4月1日からははじめて消費税3%が導入された年です。

 

 

この年に文部省は、「社会の変化に主体的に対応できる」
子供を育てようという方針を打ち出したのです。

 

 

 

2002年に「ゆとり教育」がはじまったように思われがちですが、
実は1977年に戦後の「詰め込み教育」の反省に立ち、「ゆとり教育」
へと転換されました。

 

 

その後、1989年、1998年の改訂を経て、2002年からの
「ゆとり教育」は、本格的に知識を教え込む教育から、子供たちが自ら学び、
自ら考える力をつけようという理念にもとづいて実施されたのです。

 

 

そして現在、2008年の改訂で「脱ゆとり教育」となっています。

 

 

しかし、理念となる文部科学省が今も重点を置いているのは、
「習得した知識を活かして、自ら考え、課題発見をして解決したり、
実現したりする創造的な資質や能力」を重要なものとして考えています。

 

 

 

さて、今私は「自己肯定感を高め続ける」ことが大事だと、
『ありがとうの効果と秘訣』をとおしてお話していますが、

 

 

「学力=生きる力」は、本来密接な関係をなしてはいますが、

 

「学力≧生きる力」、もしくは「学力>生きる力」と、

 

歴史は繰り返されているように思うのは、私の思い過ごしでしょうか。

 

 

子育てという教育からみても、私たち一人ひとりが、
「これからどう生きるか」を問われているのかもしれませんね。

 

 

いつもお読みいただきありがとうございます。

 

 

次回は、もう少し子育てと自己肯定感について、
「勉強と遊ぶ」をお話したいと思います。

 

 

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