20140414やる気

 

 

間違ってしまう子供への自立心

 

 

前々回で、教育の目的を一口に言うと、
「子供に自立する力を与えること」というお話をしました。

 

 

そこにある思いは、言うまでもなく、
「何でも積極的に取り組める=自立心」だと言えます。

 

 

子育てをしている親御さんとお話していると、
ときより子育ての不安や心配が、さらには自分の子育ては
間違ってないだろうかと、親御さんの気持ちをいっぱいい
っぱいにさせてしまいます。

 

 

そして、必ずといって最後に出てくる言葉が、
「ちゃんと働いて食べていけるだろうか」という心配です。

 

 

そんな親御さんとお話をしていると、
はじめは「何でも積極的に取り組める自立」だったのが、
知らず知らずのうちに、「経済的な自立(将来)」から
ものごとを見ていることが、本当に多いように思います。

 

 

それは、子供が未知なる体験をとおして、
様々な生きる力を育んでいく「経過(プロセス)」
焦点を当てていたのが、

 

「ちゃんと働いて食べていけるためには、どうしたらいいのか」
という、結果(学校を卒業した時点)からものごとを見てしまう
ようになることです。

 

 

一つのゴールを決めることは、悪いことではありません。

 

 

でも、それが目的になると、「経過(プロセス)」には
目がいかなくなり、その結果のために「今どうすべきか」
という発想で子供を見てしまうようになるのです。

 

 

人生経験が豊富な親から見ると、結果というゴールから逆算して、
今この時期になにをしなければならないかが、よく見えてきます。

 

 

それがゆえの、子には苦労させたくない親心でもあると思います。

 

 

ただ、やはり気をつけなければならないことは、
親御さんが生きた時代の価値観からの結果に執着してしまうと、
結果だけが目的になり、子供が気づきながら成長するための日々
の経過(プロセス)が、目的(評価の対象)にならなくなって
しまうのです。

 

 

 

以前にも書いた、筑波大学大学院人間総合科学研究科の先生が、
子育てをしている400組の親を対象に調査をしました。

 

 

その結果、約半数の200組の親が「子供をほめない」、
そしてその親自身が「親にほめられた経験がない」と回答を、
子供が親になって、また繰り返すことになるのです。

 

 

「経済的な自立(将来)」というゴールは、大事です。
それと同じぐらい、日々の「何でも積極的に取り組める=自立心」
を育むだけの、親が余裕の気持ちを持つことが大事なのです。

 

 

親が自己肯定感を高め続けると、心に余裕ができる。

 

その心の余裕は、子供に安心と安全でポジティブな場を 与え、
子供も自己肯定感を高めることを学んでいく。

 

 

その「自己肯定感を高め続ける方法」 は←こちらへ。

 

 

次回は、さらに具体的な話として、
「結果が目的になってしまう」お話したいと思います。

 

 

いつもお読みいただきありがとうございます。
 

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