20140414やる気

 

 

やる気にさせる必要はない!(第⑤話)

 

 

“こどものこころアドバイザー(心理セラピスト)”の
前中 光曉(まえなか こうぎょう)です。

 

 

自分に余裕がなくなってくると、イライラを起こす原因になってきます。

 

 

そして、自分の計画通りにいかなくなってくると、親は子供を自分に
合せさせようと、コントロールしようとします。

 

 

コントロールされるように合させられる方は、そこになにかしらの
脅威を感じて従うか、逆にコントロールされることに腹を立てて反撃
しようとします。

 

 

そして、起こるのが、「ケンカ」です。

 

 

ケンカには、大きく二つあります。

 

 

一つは、目に見える形で感情をぶつけあうケンカです。

 

お互いが、いかに自分が正しいと主張しあうケンカです。
そこに相反する理屈と感情が入り交ると、解決のための着地点が
見いだせなくなります。

 

 

その結果は、子供を力(権力)で抑えるか、子供が白旗を上げるか、
その場から逃げ去るかになるのです。

 

 

 

もう一つは、一見素直に従っている振りをして、
心の中では怒っています。

 

その場はうまく収まったかのようにみえますが、
実は心の中では反感をつのらせているのです。

 

 

そうすると、なにかをお願いしようとしたり、
よかれと思って言ったことに対して、子供は生返事をしたり、
嫌そうに返事をしたり、無視をしたりして抵抗を試みるのです。

 

 

それがまた、目に見えるケンカに発展したりもします。

 

 

この見えないケンカは、子供が素直に従ってくれていると
思っているので、子供が素直に反応してくれないと、理解に
苦しむことになるのです。

 

 

そして、「あの子は…」とか、職場であれば「あいつは…」
という言葉が付いて出てくるのです。

 

 

 

この関係は、心に距離をつくり、力関係の主と従をつくり、
主はますます相手に言うことを聞いてもらうために、
「させる」というコントロールをし、悪循環を招いていくこと
になるのです。

 

 

私たちは、親子、パートナー、職場の上下関係などこのような
ケンカをしたりします。

 

 

でも、子供同士のケンカを見ていると、大人も一歩引くような、
あれだけ罵り合っていたのが、次の日には、楽しそうにソファーで
ゲームのカードを交換し合って遊んでいます。

 

 

私たち大人は、その姿をみて首を傾げたくなりますが、
どうやらその子供からケンカ(人間関係)の奥義を学ぶことが
あるようですね(笑)

 

 

いつもお読みいただきありがとうございます。
 

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