20140414やる気

 

就職しないできない若者の『未就職予備軍のレジリエンス(回復力)をどう引き出すか?』、キャリアカウンセラー・心理セラピストの観点から、子供や若者よりも、私たち大人に焦点を当てたお話です。

 

 

『Ⅸ.就職しないできない若者』
「第16話:自ら自己肯定感をつくりにくい三つの理由③」

 

 

前回、私たちは、外発的動機づけの方法は知っていても、内発的動機づけの方法を知らないから、子供にも教えられないというお話をしました。

 

 

今回は、そんな中でも自己肯定感を高める方法を、容易に知れるようになってきましたが、それでもなかなかうまくいかない理由について、お話したいと思います。

 

 

 

例えば、子育てでもっとも大切なのは、『自己肯定感を高める』と言われ、その方法を知ることが随分と容易になってきました。

 

 

しかし、その時はその方法を知って子供に試してみるものの、思ったような効果が現れず、結果的に長続きしないという声を聞きます。

 

 

そのうまくいかない理由として、さらに三つあげられます。

 

 

一つは、不安や心配な状態で、子供に試そうとするからです。子供はオープンマインドですから敏感にそのネガティブな状態を察知し、強要されることに抵抗感を持ちます。

 

 

二つ目は、知識が身に付いていままで、子供に強要しようとするからです。料理本を一度みただけで、作れると思っていざ作ってみると、思うように作れないのと似ています。

 

 

三つ目は、外発的動機づけの思考体系に偏り過ぎて、すぐに結果を求めてしまうからです。

 

 

特にこの三つ目の外発的動機づけの思考体系は、「こうすれば、こうなる」という条件付けや、「こう言われたから、こうなる」という習慣化された受身的な動機で、行動に移してしまいます。

 

 

今の時代は、いかに効率的で合理的かつ結果がすぐに出る方法論という『外発的動機づけ』に偏り過ぎているのです。

 

 

これが、三つ目の理由です。

 

 

では、どうするかですが、言うまでもなく、

 

『まず自分の自己肯定感を高める状態をつくる』ことです。心に余裕のある状態を、つね日頃の習慣にすることです。

 

 

自己肯定感を高めることは、自らの中からやる気が持てる『内発的動機づけ』の思考体系をつくることでもあるのです。

 

 

つまり、この状態がストレスや不安、心配を抱え込まない、本来の私たちのバランスの取れた自然体なのです。

 

 

『外発的動機づけ』が悪いようなイメージで、『内発的動機づけ』があたかもいいようなイメージで書いてきましたが、『外発的動機づけ』が悪いわけではありません。

 

 

今、『外発的動機づけ』に偏り過ぎていることが問題なのです。

 

 

次回は、そのことを踏まえて『外発的動機づけ』と『内発的動機づけ』について、まとめのお話をしたいと思います。

 

 

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 

 

 

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