20140414やる気

 

就職しないできない若者の『未就職予備軍のレジリエンス(回復力)をどう引き出すか?』、キャリアカウンセラー・心理セラピストの観点から、子供や若者よりも、私たち大人に焦点を当てたお話です。

 

 

『Ⅸ.就職しないできない若者』
「第15話:自ら自己肯定感をつくりにくい三つの理由②」

 

 

前回、自己肯定感の高い状態をつくりにくい理由は、歴史的文化的な背景から、私たちの思考体系が『外発的動機づけ』になっているという話をしました。

 

 

今回は、ではどうすればいいのかというお話で、その対極となる『内発的動機づけ』についてお話したいと思います。

 

 

『内発的動機づけ』とは、子供が「自分がやる」とか「もっとこれを習いたい、勉強したい」と、自発的に興味関心をもって自らの意志で取り組もうとすることです。

 

 

この『内発的動機づけ』の特徴は、『継続的・自律的・能動的なやる気』を引き起こします。

 

 

前回、『創造性や想像力を必要としないパターン化できる仕事や課題』の場合には、『外発的動機づけ』が有効的に機能しました。

 

 

逆に、『創造性や想像力を必要とするパターン化できない仕事や課題』の場合には、仕事を面白いと思ったり、課題にやりがいを感じたりする『内発的動機づけ』が欠かせないのです。

 

 

つまり、最も生産性が高く持続力の長い動機づけは、『その行動自体に興味関心を抱き、自分の能力・知識を高めながら目標を達成したい』とする『内発的動機づけ』なのです。

 

 

しかし、多く私たちは、社会の仕組みの中で、自分の外からの『外発的動機づけ』の方法は教わりましたが、自らが自己肯定感の高い状態をつくる『内発的動機づけ』の方法は、教わっていないのです。

 

 

これが二つ目の理由です。

 

 

 

日々の体験の中で、自己肯定感の高い状態が良いことだと知っていても、自らそのつくり方がわからないのです。

 

 

わからないから多く親や私たち大人も、子供に教えられないのです。

 

 

知っている方法は、親という外的要因からの『やる気にさせる』動機づけの方法であって、子供の内的要因からの『やる気を持たせる』動機づけの方法ではないのです。

 

 

だから、親が子供にする動機づけが、外的要因からの『外発的動機づけ』になると、その動機づけの特徴は『一時的で、他律的で、依存的なやる気』ですから、子供に言い続けないといけなくなるわけです。

 

 

このブログページのテーマは、
そうしたことから『やる気にさせる必要はない!』のです。

 

 

次回は、そんな中で、自己肯定感を高める方法を容易に知れるようになってきましたが、それでもなかなかうまくいかない理由について、お話したいと思います。

 

 

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です