20140414やる気

 

就職しないできない若者の『未就職予備軍のレジリエンス(回復力)をどう引き出すか?』、キャリアカウンセラー・心理セラピストの観点から、子供や若者よりも、私たち大人に焦点を当てたお話です。

 

 

『Ⅸ.就職しないできない若者』
「第25話:わかっていても、不安が勝ってしまう理由①」

 

 

前回、「子育てを不安にする7つの言動」を気にとめながら、この「子供が育つ12の魔法の言葉」を日々意識して、子供に向き合えばいいと言うお話をしました。

 

 

でも、そうは思っても、なにか心が落ち着かないような不安な気持ちになって、いいとわかっていても不安の方が勝ってしまう、今回はその理由についてお話したいと思います。

 

 

前回のときに、以下のような不安な気持ちの多い声が多いと言いました。

 

 

「そんなことをしてほんとうにそうなるのでしょうか」

 

「かえって子供を甘やかしてしまうのでは」

 

「そこまでやらずとも、世間一般に普通に育ってもらえれば」

 

 

では、この3つの不安な気持ちを一つずつ紐解いでみたいと思います。

 

 

 

まず、「そんなことをして、本当にそうなるのでしょうか」です。

 

 

「子供が育つ12の魔法の言葉」のようにするのは、いいとわかっているにも関わらず、そのように思ってしまう理由は何なのでしょうか。

 

 

多く隠れている心の理由は、
「そこまで自分がそんなふうにできるのか不安」と言う声です。

 

 

このような人の傾向として、前向きで問題解決する能力が、高い人に多いように思います。

 

 

もう少し深く心の声を聞いていくと、「“こうすればこうなる”という明確な手順があれば上手くできる」と、思っているようです。

 

 

そう思うのは、ものごとを完璧にする傾向があります。完璧にするとは、「100」か「0」しかないのです。

 

 

「100」という明確な結果がわかれば、すぐにでも行動に移せるのですが、これが「95」だとすると、もう「100」でないわけですから、「5」足らないだけでも『100ではない=0』と思えてしまい、その不完全さから不安になるのです。

 

 

さらに深く心の声を聞いていくと、「完璧にできない私は、評価に価しない。親として子育ての責任を果たしていない」という、自分を無価値に思う気持ちが隠れています。

 

 

そして、「こんな私はダメだ!」と自分を責めながらも、「もっと頑張らないと、もっときっちり完璧にしないと」と、自分にムチを振るうように奮い立たせて、どんどん自分を正当化させるように義務と役割にはまっていくのです。

 

 

気をつけたいのは、義務と役割にはまると、心に余裕がなくなっていきます。

 

 

すると、過度の緊張状態をつくってストレスを生み、しかも完璧にと思う思考が判断基準となって、その親の物差しで子供が動けば「上手くいっている」、そぐわなければ「イライラ腹が立つ」ようになっていくのです。

 

 

つまり、「ものごとを完璧にやらなければならない」と思うことと、「やるからには完璧でないといけない」という自分の無価値さが、不安をつくるのです。

 

 

 

ここでのポイントは、『心に余裕がなくなること』です。

 

 

ちょっと思い出してみてください。

 

気分がいい状態で心に余裕があるときには、自分を責めることなく、上手くやっているのではないでしょうか。

 

 

次回は、二つ目の「かえって子供を甘やかしてしまうのでは」について、お話したいと思います。

 

 

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 

 

 

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