20140414やる気

 

就職しないできない若者の『未就職予備軍のレジリエンス(回復力)をどう引き出すか?』、キャリアカウンセラー・心理セラピストの観点から、子供や若者よりも、私たち大人に焦点を当てたお話です。

 

 

『Ⅸ.就職しないできない若者』
「第31話:テクニックを知っても、子育ては不安のまま」

 

 

前回のお話の中で、関係を悪くするのは、すべて、心の不安、心配という恐れのネガティブな心のメガネ(観念)で、子供や人を見てしまうというお話をしました。

 

 

今回は、多く私たちはその心の不安、心配という恐れをなんとかしようと思って情報を得るのですが、テクニックを知っても、子育ては不安のままというお話をしたいと思います。

 

 

 

ふつう子育てで不安や心配事があると、子供のためになんとかしたいと思います。

 

 

少々のことは、自分でなんとかできたりしますが、それでもできないときは情報を得て、テクニックや方法を学ぼうとします。

 

 

でも、結局は学んでもなかなか思うようにいかない場合が、意外にも多いのです。

 

 

なぜそうなるのでしょうか。

 

 

それは、頭という思考と、見えない心の奥底での思いが、違っているからです。

 

 

つまり、頭の思考では、「子供のためになんとかしたい」と思っているのですが、目に見えない心の奥では、「自分の中にある不安や心配という恐れを解消したい」という、隠れた思いがあるのです。

 

 

 

さらに心を詳しく見ていくと、普通私たちはこの「不安や心配という恐れを解消したい」とは気づきません。

 

 

私たちの意識(思考)は「子供のためになんとかしたい」と思って、意欲的に情報を得たりテクニックを学ぼうとします。

 

 

しかし、多く私たちがそれを学ぶ目的は、実は自分がいち早く恐れの『感情』から『安心』を得たかったりするのです。

 

 

しかも、この『安心』という目的を達成した後というのは、ネガティブな感情からポジティブの感情に変わっていますから、家に帰って子供を見ると「けっこう大丈夫そうかも」と、思ってしまうのです。

 

 

たとえ学んだことを試みても、自分の目的は達成されたわけですから、そんなモチベーションでは身が入らず、結局せっかく学んだことも長続きしなくなるのです。

 

 

そして、日が経ってまた不安や心配を覚えると、それを解消するためにまた“新たな”テクニックや方法を、自分の『安心』を得るために?学びに行くというわけです。

 

 

ですから、「テクニックを学んでも、一時的によくなった気がするだけで、子育ての不安はそのまま」になるのです。

 

 

 

私たちは、本当はこの心のからくりに『気づく』だけで、次からは心の思いと頭の思いを一致させようと意識します。

 

 

一致すると、「子供のためになんとかしよう」と肯定的な気持ちになり、結果も伴ってくるのです。

 

 

そうするためには、『気づく』だけの心に余裕を持つ、自己肯定感を高めた自分自身になることが、とても大切になってくるのです。

 

 

これまでのお話は、「子供の就職を心配する前に親がすること」から続いているお話ですので、次回はそこに関連づけながら、今回の根本的な解決方法をお話したいと思います。

 

 

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 

 

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