20140414やる気

 

就職しないできない若者の『未就職予備軍のレジリエンス(回復力)をどう引き出すか?』、キャリアカウンセラー・心理セラピストの観点から、子供や若者よりも、私たち大人に焦点を当てたお話です。

 

 

『Ⅸ.就職しないできない若者』
「第30話:心のからくりを知ると、子育てや人間関係が上手くなる」

 

 

前回、心のからくりのお話をしました。

 

 

さて、今回はその観念という心のからくりを知ると、子育ても人間関係も上手くなるお話をしたいと思います。

 

 

 

前回の最後のところで、『私たちは心の底では知っていて、気分がいいときには、人にも子供にも、夫や妻にも優しくなれることを』と言いました。

 

 

つまり、私たちが、心の原動力(動機づけ)となる日頃の心の習慣(状態)を、ネガティブなものからポジティブなものにすれば、子育ても人間関係も上手くなるのです。

 

 

 

気分がいいポジティブな心の状態だと、私たちは心に余裕が生まれます。その心の余裕が、心に寛容さというスペースを心につくります。

 

 

この心の寛大さは、思考にも客観性の意識をつくり、人への理解や受容を生みます。

 

 

これがコミュニケーションを上手くさせ、人間関係も上手くなるのです

 

 

 

コミュニケーションをする上で、よく言われるのが『Yes,but』の法則です。

 

 

例えば、お母さんが美容院に行って髪を短く切り、雰囲気が変わってそんな自分に違和感を覚えつつ帰宅し、子供に聞いたとします。

 

 

「この髪どう?」

 

「う~ん、前のほうがよかった」

 

 

これが、『Yes,but』の法則の『Yes』がない会話です。なにか否定されたようで、腹が立ちますよね。

 

 

これと同じことを、子供や人との会話の中でもよくやってしまいます。子供や人も『否定されたような、わかってもらえてない』気持ちになるわけです。

 

 

 

心に余裕があって理解や受容する気持ちがあると、『Yes,but』の法則の『Yes』と受け入れることをします。

 

 

なぜなら、日々のポジティブに見る心のメガネが、人を理解し受容する心の習慣(クセ)になっているから、自然とそのように反応するのです。

 

 

さらにそこには、ポジティブな心の状態からの声のトーンやニュアンス、顔の表情、態度、振る舞いが合わさり、それらが一体となってコミュニケーションを形づくるから、上手くいくのです。

 

 

その上で『but(でも)』と反論、注意やアドバイスをすると、子供や人も聞く耳を持ってもらえるわけです。

 

 

 

これも私たちは、気分がいいときには自然としているのです。

 

 

多くそんなときには、「へ~」「ほお~」「そうなんだ」「いいね」と言った、肯定的なニュアンスの相槌や言葉を無意識に発しているのです。

 

 

その逆は、「う~ん」「はあ~」「なんで」「ダメじゃない」と言った、否定的なニュアンスの言葉を無意識に発しているのです。

 

 

この私たちの心に余裕があってポジティブな気分がいい状態が、自己肯定感が高い状態なのです。

 

 

だから、長く受け継がれてきた歴史的文化的なネガティブな観念を身に付けてきたように、それを上回るようなポジティブな観念に心を習慣化して、身に付ける(育む)ことが大切なのです。

 

 

その心の習慣を身に付ければ、自ずと子育ても人間関係も上手くなるのです。

 

 

関係を悪くするのは、すべて、心の不安、心配、恐れというネガティブな心のメガネ(観念)から人を見て接するからなのです。

 

 

 

心のからくりを知り、気分のいい状態を、日々の中で継続的に創れるようになっていくと、『気づき』が増えます。

 

 

『気づき』は、ネガティブな感情(観念)からポジティブな感情(観念)へと変容する(癒す)ことにも役立ちます。

 

 

なにかをしようする前向きな発想が生まれ、それが日々の中でよりよく幸せに生きる知恵にもなるのです。

 

 

また、以前お話した『子供が育つ12の魔法の言葉』のような子育てが、有効的で効果的に功を奏してきます。

 

 

逆にネガティブな心のメガネでものごとを見ることが多いと、以前お話した『子育てを不安にする7つの言動』のように振る舞ってしまうのです。

 

 

 

『子供は親の鏡』というように、『子供・若者の未来を創る』には、親や私たち大人の心(観念)の生き方が鏡になるだけに、これからの時代もっと大切になってくるのです。

 

 

なぜなら、いつの時代も、
子供の幸せは親の幸せであり、社会の宝なのですから。

 

 

次回は、関係を悪くするのは、すべて、心の不安、心配、恐れ。多く私たちはその心の不安、心配、恐れをなんとかしようと思って情報を得るのですが、テクニックを知っても、子育ては不安のままのお話をしたいと思います。

 

 

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 

 

 

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