20140414やる気

 

就職しないできない若者の『未就職予備軍のレジリエンス(回復力)をどう引き出すか?』、キャリアカウンセラー・心理セラピストの観点から、子供や若者よりも、私たち大人に焦点を当てたお話です。

 

 

『Ⅸ.就職しないできない若者』
「第53話:晴れて就職、されど40年刑務所にいるようなもの」

 

 

【親が自己肯定感を高めた心の習慣を創ること。
それが子供の豊かな発想力や前向きな考える力、
主体性を育む最大の教育になり、子育ての早道。
つまるところ、『感謝を笑顔でする心』である。】

 

 

今春大学等を卒業した若者たちは、
2015年4月1日晴れて入社式を迎えました。

 

 

それから約3週間が過ぎた4月20日。

 

 

仕事帰りの人たちが増える頃、
今春入社したばかりの二人の若者が、
駅のホームで電車を待っていた時のお話です。

 

 

 

「あー仕事疲れたよな。家まで遠いな。俺、毎日仕事で疲れて、これでなんか終わるの嫌なんだよな」

 

「休みの日とか遊んでないん?」

 

「遊んでるよ。どっかに行ったり、楽しく遊んでる」

 

「しゃーない。俺たちこれから40年刑務所にいるようなもんやから」

 

「えっ、そ、そうだよな。俺たち40年刑務所にいるようなもんだよな」

 

 

 

さて、みなさん。この二人の新入社員の若者の話を聞いて、どんなことを思われたでしょうか。

 

 

もし自分の子供が、このようなことを言ったならば、どのように反応するでしょうか。

 

 

例えとして、思うままに書きますと、

 

 

『えっ、入社したばかりなのに、もうそんなこと思ってるの。早過ぎ』

 

『嫌気をさして3年以内に辞めてしまうのでは・・・』

 

 

『仕方ない。それが現実だから頑張るしかない。社会とはそういうものだ』

 

『もう社会の厳しさに気づいたか』

 

『まだ学生気分が抜けていない。社会で働くということをなんと思っているんだ』

 

『給料をもらうってことは、どういうことかわかっているのか』

 

『最近の若者はなってない。考えが甘い』

 

『そんな受身的だから仕事をつまらなく思うんだ』

 

『入社して3週間も経ってないのに、雇っておいてそう思わせる会社はどんな会社。今はやりのブラック企業?』

 

『バブル崩壊後のこの社会の疲弊感の中で生まれ育ったから、子供(若者)たちにそう思わせてしまっているのだろうか』

 

『そんな社会に対する考えでは、意識を変えていかないと』

 

『まだ始まったばかり。仕事が面白くなるのはこれから』

 

『まずは仕事を覚える3年は頑張れ』

 

 

こんな感じでしょうか。

 

 

 

多くの人の感想は、『入社したばかりなのに、今の若者はそんなことを考えているの?』と、言ったところでしょうか。

 

 

このお話をしたのは、『入社したばかりの若者がこんなことを言っていて、今の社会を揶揄している』と、言うためではありません。

 

 

この言葉に、私たちがどう反応したかについて問いかけたお話なのです。

 

 

実は、この反応したことに意味があるのです。そのことについては、次回にお話したいと思います。

 

 

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 

 

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