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『§まっすぐに生きるのが一番』
「第18話:人間関係に大切なゆるしってこんな感じ③」

 
前回のゆるしのところで、
「自分は正しい、あなたは間違っている!」
というお話をしました。

 

それは、人間関係を難しくさせ、
そう思う原因として我慢の積み重ねが
自分を理解されないがために、
強がる自分をつくり出すというお話をしました。

 

さて、今回はそんなことを思ってみても、
私たちは日頃感情の方が先に来ますから、
いちいちそんなことを思っていられません。

 

では、どうすればもっと私たちは友好的で
幸せなゆるし合える関係を築くことができるのか、
二つのことについてお話したいと思います。

 
まず一つ目ですが、
先月の末に、私は約130人の大学生の前で、
「キャリアと自己形成」に関するお話をする
機会がありました。

 

心理学系を学ぶ学生が中心ということもあり、
私は心理カウンセラーという仕事をしているが、
私はこう思っていると言いました。

 

『誰もがみんなカウンセラー』だと。

 

そして、
『コンプレックスを持っている人、大歓迎。
自分のことが嫌いで自己否定的な人、大歓迎』と。

 

うつむき加減だった学生が、
この言葉を聞いて顔を上げ出しました。

 

そして私はこう続けました。

 

「なぜそう言えるか。
みなさんは、悩みがあるときに、
友達やお母さん、先生、先輩に相談したり
しないでしょうか。

 

例えばある女子学生が親友に、
『もう嫌やや、もうええわ。なんにもいいことないし、
なんでこんな辛い目ばっかりあわなあかんの。
もう生きているのも辛い。もう死にたい・・・。』と。

 

するとその親友は、
『そうやなーわかるわー。
でも簡単に死にたいなんていいなや。』

 

『あんたには私の気持ちなんかわかれへんわ!』

 

『なにゆってんのん!あんた甘いわ。
そんなんで死にたいって言うてたら、
私、もう何十回死んでるわ!

 

あんたには話したことなかったけど、
私今までこんなことがあって、
ほんまに毎日が地獄で誰にもわかってもらえんで。

 

そんなとき○○が声かけて来てくれて、
そして・・・あんたがいてくれたから、
私今まで頑張ってこられてん。

 

あんたがおらんかったら、私死んでた。

 

また明日あんたに会えることだけが救いで、
毎日頑張って来られてん。

 

だから、そんな簡単に死にたいなんて言わんとって!
嫌なことあるかもしれんけど一緒に頑張ろう!』

 

これって、立派なカウンセリングだと思いませんか。

 

だれかに話を聞いてもらって、
悩みが解決したことってありませんか。

 

それも立派なカウンセリングです。

 

今学生であるあなたが小学生の子に相談されたとき、
その頃同じ悩みを持っていたけれども、
今のあなたはそれを克服していたら、

 

きっとあなたは最高のアドバイスを
その小学生の子にできるのではないでしょうか。

 

コンプレックス、嫌な自分、
多かれ少なかれみんな持っています。

 

それを自分の中で肯定できたとき、
あなたのコンプレックスが、
あなたの嫌だった自分の体験が、

 

人を救うことのできる
人生の贈り物になることを知ってください。

 

それが、人が人を必要とし成長していくことであり、
だれもがだれかに助けてもらいながら生きていく、
と言うことです。

 

自己形成という人の成長とは、その人生の贈り物を
一つでも多く持てるように体験することかもしれません。

 

ですから、この大学生活で多くの体験をしてください。」と。

 

 
これが一つ目のこの発想を持つことで、
コンプレックスや嫌な自分という
自分自身への『ゆるし』につながるのです。

 

そしてそのゆるされた体験が、
あなたから人に与えられる
人生の大きな贈り物になるのです。

 

自分自身をゆるせると、
自分自身が解放され身軽になれます。

 

解放され自分自身の心が身軽になる度合だけ、
私たちは人を思いやれる度量が生まれるのです。

 
次回は二つ目についてお話したいと思います。

 

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 

 

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