『自分らしく生きるとは」

【観念が現実を創るトリック(罠)】

 

「幸せは苦労のうえに成り立っている」という例を使って、「観念が現実を創るトリック(罠)」について説明していきたいと思います。

 

例えば私たちが、「幸せは苦労のうえに成り立っている」と思っていると、

「幸せは苦労しないといけないから、もっと頑張らなければ」

「楽をしたら幸せが逃げてしまう」

「こんな簡単に手に入る幸せは本当の幸せではない」など、このようなことを思っていたりします。

 

さらにこんなことも。

 

「あんなに簡単に幸せを手に入れたら、あとで絶対バチが当たるわ。ほら、言わんことではないわ」

「俺はこれだけ頑張ってるのに、なんであいつはいとも簡単に幸せを手に入れられるんだ。絶対あいつは相手を騙しているに違いない。」

「楽で簡単にパートナーを手に入れたら、相手を幸せになんかできない。苦労して手に入れるからこそ、そこに本当の幸せがあるんだ」

「楽に簡単に幸せになった人は、俺とは別格の特別な人だ。生まれも育ちも違うんだ」

「幸せは、そんな簡単なもんじゃない。周りを見ても幸せと呼べる人なんかほとんどいないのが現実だ」などなど。

 

 

つまり、私たちは、こうして知らず知らずのうちに「幸せは苦労のうえに成り立っている」というネガティブな「観念」をいつの間にかたくさんの理由付けをして強化させてしまっているのです。

 

私たちは、自分へのネガティブな感情の心の負担や思い込みが大きかった度合だけ、ネガティブな観念が大きくなり(大きく心に張り付いてしまったと表現した方がいいかもしれませんが)、そのネガティブな「観念」が非常に強固な観念になってしまうのです。

 

そうなると、心の中で強く気にし過ぎている度合だけ、その観念が非常に強固な度合だけ、私たちは、「幸せは苦労のうえに成り立っている」というネガティブな波動(エネルギー)を、知らず知らずのうちに自分から外に出してしまっていて、「幸せは苦労のうえに成り立っている」という現実を創り出し、また引き寄せることになるのです。

 

こうしてネガティブな「観念」を強固にしてしまうことで、私たちは「観念が現実を創るトリック(罠)」にだまされてしまい、そのネガティブな「観念」のスパイラルに嵌ってしまうのです。

 

このことが、先ほどの幸せになろうとしても「自分らしく生きることを阻む」要因の考え方なのです。

 

 

知っていらっしゃる方も多くいるかもしれませんが、例えば「幸せになる」と思っても、この強固でネガティブな観念が、幸せになる心のブレーキになってしまって、思うように前に進めなくなるのです。

 

そして私たちを戸惑らせるのは、これらの強固な「観念」は、「潜在意識」というところに隠れているのです。

 

潜在意識は、顕在意識とよく比較されて出てきますが、まず顕在意識は表面上に出て来ている私たちが理解する思考と呼ばれているところです。潜在意識は、意識として表面上に現れていない心の中で混在している感情といったらご理解できるでしょうか。

 

人間の意識が100%としたとき、顕在意識はわずか約3%~約10%と言われていて、残りの約90%~約97%が潜在意識と言われています。

 

だから、私たちは、この顕在意識に現れてこない潜在意識の中で混在しているに感情に、ときに振り回されてしまうのです。

 

この顕在意識に上がってこない潜在意識の中にある「観念」を見ていく方法は、ほとんどの心理学的アプローチやセラピー・カウンセリング・コーチングなどが、この潜在意識の層を統合したり変容(癒す)したりしているように思います。

 

次にいく前に、この潜在意識の層にあるネガティブな観念を一人でやっていくと陥りやすい罠がありますので、そのことについても触れておきたいと思います。

 

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