6月9日 『奇跡の婚活物語』
「彼女へのアプローチ」
ライブは、彼女からの丁寧な予習のおかげで、一体感を感じて大満足のいくものでした。というより、どこかにいる彼女とこの時を一緒に共有できたからといった方がいいかもしれません。
ライブが終わり、観客はまだ大興奮覚めやらぬ状況の中、私はまた彼女と帰りに会えるのではないかと淡い期待を持っていたものの、人混みにのまれてあれよあれよと帰宅したのでした。
私は「彼女から連絡が来るかな~」と、携帯電話をいじりながらそわそわして待っていたものの、久しぶりの人混みに疲れたのか瞼の垂れ下がってくる重みには耐えきれず、早々と眠りに就きました。
私が眠りに就いてしばらくすると、携帯電話のメールの着信音が鳴りました。私は半分虚ろ気に布団の中から携帯電話に手を伸ばして見てみると、あの彼女からでした。
「夜中にメールしてごめんなさい。今日はありがとうね。しゃべりやすくて楽しかったよ。寒いから風邪ひかないように気をつけてね。おやすみ。」と、 たくさんのかわいい絵文字付きのメールに、もう言わずと知れず、私は幸せいっぱい夢心地で朝までぐっすりだったのでした。
翌朝、私は彼女からのかわいい絵文字がいっぱい付いたメールを何度も見ては、超~ハイテンションになりながらも、
「あかんあかん、あんまり期待したら。社交辞令かもしれん」と、自分に言い聞かせつつも、ハイテンションになっては、の繰り返しでした。
私はその日、これから彼女ともっとつながりを持ちたいと思い、 「これは自然で健全な感情なんだ」と訳の分からないことを言いつつも、暇ができるとそのことに多くの時間を費やしていたのでした。
私は直感的に、彼女に私がオリジナルで書く物語を読んでもらおうと思い立ち、早速彼女にメールをしました。
「文章読んだり好きな方?」と私が送信すると、しばらくして返信がありました。
「本とかってこと~?!小説とかはあまり読まないかなぁ。」
「ぎょぎょ!!」と、一瞬怯みかけた心を鼓舞しながら、私は彼女からメールが無かったかのよう彼女に返信をしないまま、1時間後に次のような文章を書いて送ったのでした。
*****
朝から降りだした雨は、寒さと相まって余計に寒さを感じさせた。 週末からやって来る寒波のことを思うと、襟元を立てずにはいられなかった。 女性は襟元が立っているのを確認すると、足早に駅へと向かった。
駅に着くと、朝のラッシュで人が多いこともあって暖かく感じられた。しかし、ホームで電車を待つ時間は寒く、電車が来るまでの時間はさらに寒さを感じさせた。
電車が到着すると、その女性は空いてる席に滑るように座った。 ほっと一息ついたその女性は、はめていた手袋を取ってカバンの中に入れると、見える車内を遮断するかのように目を閉じたのだった。
目を閉じたその女性は、自分の体の外側から、特に足元から暖かくなってくるのを感じた。
しばらくして、車内の暖房に寒さを感じなくなるぐらいになって来た。けれども、まだ完全に寒さが癒えない自分に気づいた女性は、 『心までは無理か!』と思うと、独り苦笑いをしたのだった。
その女性は…つづく
「こんな文章好き?つづきは感想聞いてからかなぁ…笑」と。
******
しか~し、待てども彼女からの返信はなく、私は、物語が中途半端に終わっていたというとっても都合のいい理由を作り、物語を完結させて送ろうと、次のような物語の続きを送信したのでした。
さて、このメールは吉と出るのか凶と出るのか…。
次回6月11日(火)「物語の続き」につづく。
カテゴリー
- 幸せにくいのないような人生を生きる
- 優花と哲也の愛を育む物語
- まっすぐに生きるのが一番
- 自分が自分であることが幸せ
- 幸せになるための新社会人基礎力
- はじめに(やる気)
- Ⅰ.子育ての悩みはつきないもの
- Ⅱ.子育ては自己肯定感を高めること
- Ⅲ.自己肯定感を育みにくい理由
- Ⅳ.自己肯定感を高める子育て
- V.やる気にさせる必要はない!
- Ⅵ.これからはやる気を持たせる時代
- Ⅶ.子供にやる気の方法(基礎編)
- Ⅷ.子供にやる気の方法(体験談編)
- Ⅸ.就職しないできない若者
- Ⅹ.子供・若者の未来を創る
- 50代からの自分らしく輝く方法
- ありがとうの効果秘訣
- ありがとう10か条
- セミナー・ワークショップ開催報告
- メソッド物語序編
- メソッド物語本編
- メソッド物語実践編
- 今を生きる4つの心の法則
- 気づきの宝箱
- 奇跡の婚活物語
- 奇跡の婚活物語の手記
- 徒然思うままに
- 観念が創り出す心の罠
- 理想のパートナー観念の罠
- 心で気づく心のメカニズム
- 心のセラピー物語Ⅰ
- 心のセラピー物語Ⅱ
- 心のセラピー物語Ⅲ
- チャンスはどこにでもある
- 出逢ってくれてありがとう
よく読んでいただいている記事
- 奇跡のような転機(私のありがとう体験談④) - 12,676 views
- 孤独な人に手をさしのべたとき、その人は癒され、あなたは贈り物を受け取る! - 9,029 views
- 「子供・若者の職業観(働く目的)が変化している?」 - 3,951 views
- 『もう一つのエピローグ』(「出逢ってくれてありがとう」) - 3,613 views
- 自己ヒーリングしていた!(私のありがとう体験談③) - 3,577 views
- ワクワクする創造性は、あなたの心の欲求を満たしてくれる! - 3,181 views
- ありがとうの達人のなり方 - 3,181 views
- 「感謝の日記帳」 - 3,038 views
- 四.進歩進展、現状打破のいしづえとは - 2,785 views
- 「『主体性』と『自主性』との違いを言えますか」 - 2,707 views
最近のコメント
- 奇跡のような転機(私のありがとう体験談④) に 前中光曉 より
- 奇跡のような転機(私のありがとう体験談④) に 高木淳子 より
- 奇跡のような転機(私のありがとう体験談④) に 前中光曉 より
- 奇跡のような転機(私のありがとう体験談④) に 高木淳子 より
- 「自分らしく輝くために知っておきたいこと(前半)」 に 前中光曉 より
- 「自分らしく輝くために知っておきたいこと(前半)」 に ゆみこ より
- 彼女に催促したありがとう に 藤原康典 より
最近の投稿
- 「次世代をつくる若者の反映は私たち大人」
- 「自信が持てない若者の自信が持てない言動」
- 「日本は便利になり若者がダメになる?」
- 「やっぱり“ありがたみの心”を知る人は強い」
- 「中学生の就業体験からの学び」
- 「無力さの中にある才能」
- 「二つの文章。どちらが幸せな生き方?」
- 「人生の主人公は自分自身だと自覚する時代」
- 「“おはよう”の挨拶が起こした奇跡」
- 「足の裏の米粒」
- 「人生頼って、頼られて、」
- 「人生愛して、愛されて、」
- 「危ないひとりよがり…」
- 「なにかのために時間を使うのではなく…」
- 「私はこういう人間だからと決めつけて」
- 「今の自分は、自分のことがそんなに嫌いじゃない」
- 「ポジティブな心を育む三つの心と五つの気」
- 「忘れない三つの心」
- 幸せにくいのない人生を生きる
- 「ありがとうを言う数だけ人は幸せになる?」
アーカイブ
- 2018年12月
- 2018年11月
- 2018年9月
- 2018年8月
- 2018年7月
- 2018年6月
- 2018年5月
- 2018年4月
- 2018年3月
- 2018年2月
- 2018年1月
- 2017年12月
- 2017年11月
- 2017年10月
- 2017年9月
- 2017年8月
- 2017年7月
- 2017年6月
- 2017年5月
- 2017年4月
- 2017年3月
- 2017年2月
- 2017年1月
- 2016年12月
- 2016年11月
- 2016年10月
- 2016年9月
- 2016年8月
- 2016年7月
- 2016年6月
- 2016年5月
- 2016年4月
- 2016年3月
- 2016年2月
- 2016年1月
- 2015年12月
- 2015年11月
- 2015年10月
- 2015年9月
- 2015年8月
- 2015年7月
- 2015年6月
- 2015年5月
- 2015年4月
- 2015年3月
- 2015年2月
- 2015年1月
- 2014年12月
- 2014年11月
- 2014年10月
- 2014年9月
- 2014年8月
- 2014年7月
- 2014年6月
- 2014年5月
- 2014年4月
- 2014年3月
- 2014年2月
- 2014年1月
- 2013年12月
- 2013年11月
- 2013年10月
- 2013年9月
- 2013年8月
- 2013年7月
- 2013年6月
- 2013年5月
- 2013年4月
2025年5月 月 火 水 木 金 土 日 « 12月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31