物語メソッド実践編:「メソッド実践編のはじまり」
◆心の底から自分らしく生きるメソッド(実践編)◆
「光曉和尚の愛と心のセラピー物語」
~私、自分らしく人生を生きます~
§ メソッド実践編のはじまり
前回、「心の底から自分らしく生きるメソッド」のまとめと具体的な流れについてお話してきました。いろいろ難しくお話してきたかもしれませんが、行き着くところは、「人としての生きる原動力を取り戻す」ことなのかもしれません。
私は、これまでに自分の波動を高めた意識の状態を創ることが、とても大切だと言ってきました。
その理由にあるのが、「人は本来、精神性の高い無条件の愛」だからです。このような言葉を使うと、抵抗がある人もいるかもしれません。
でも、実は私たちはそのことを知っているのです。思い出してみてください。生まれた赤ちゃんを見たときの気持ちを。
そこには、こんな言葉が当てはまるのではないでしょうか。
「満面の笑み」「無邪気さ」「純粋さ」「尊さ」「わくわく感」
「抵抗しがたい魅力」「生命力」「愛」「愛情」「幸福」
「母性・父性」「感謝」「慈しみ」「つながり」「絆」「神秘さ」
「崇高さ」「敬愛」「あるがまま」「無条件の愛」「真理」「真心」など。
そして、私たちもそんな時があったのです。
今は、ただただ別の思考を働かせずに、今のこの状況を思い描いて感じてみてください。
私たち人は、今この思い描く情況につながるだけで、心が温まる感じになれるのではないでしょうか。このことは、私たち誰もがそのようなことを意識するだけで、体験できるのです。
そして、そんな感じを毎日の日々の中で、自分が強く意識をしていけば、本来はたくさんつくることも可能なのです。
私が、「自分らしくなるために波動の高い意識の状態を」というお話をしてきた中で、その時に私が『思い出す』『取り戻す』という言葉を使ったのは、本来持っていたここに根拠があったのです。
「人は本来、精神性の高い無条件の愛」ということが言えるのなら、そこに「人としての生きる原動力」があるのなら、私たちがそのような生き方をできない、できていない何かしらの理由があるわけです。
私の経験から、理解することはとても大切ですが、あまりにその理由探しに執着すると、それは永遠に続きます。
そして、自分を納得させるために多く行き着くところは、社会が悪い、誰かが悪いと思うか、自分ができていないと罰している罪悪感につながり、気持ちがブルーになってしまい、出るのはため息ばかりです。
では、どうすればいいのかとなるわけですが、実は私たちはすでに答えを持って知っています。
例えば、自分がわくわくする、
「好きな人とデートしたり、美味しいものを食べに行ったり、料理、ライブ、コンサート、ファッション、ネイル、釣り、写真を撮る、行楽地、施設巡り、旅行、海外旅行、趣味、人と関わる、人の役に立つことなど」、自分の実現可能度に対処して、できない理由を解決しているのです。
食べに行くことだったら、大きな問題はお金になってくるでしょうし、海外旅行となると、お金の他に、長期休暇の問題も出て来るでしょう。はじめての海外旅行だったら、不安も出てくるでしょう。
それを解決できるのは、知らず知らずのうちにしている、わくわくする目的を実現しようとする強い意志(実現可能度によって意志の力も変わりますが)なのです。
その目的を達成しようとする強い意志があるから、長期休暇の問題も解決しようとするでしょうし、不安を解消するために人に聞いたり調べたりして、問題を解決するのではないでしょうか。
閑散期で有給休暇があって仕事の段取りも仲間の理解もお金もあって環境が整っているのに、あの上司は有給の話をすると嫌な顔をするから、きっと許可してくれなさそうだからと、諦めますか?
様々な状況は違えども考え方のベースは同じです。私たちはわくわくするような目的があると、このようなことをして、時には別の選択肢を見つけたりして、問題を解決して自分の思いを実現しているのです。
そして、感情の伴いにくいものごとは、問題を意識できてわかりやすいので、容易に解決しやすいと思います。
感情という心に関することも、理屈は同じです。わくわくする目的が高ければ高いほど、問題解決する力も大きくなり、それを実現するためにブレーキを掛けている怖れなどに向き合いながら問題を解決しようとします。
しかし、自分の心はなかなか分かりにくいもので、例えば、恐れがあってもなぜ怖いかがわからなければ、なかなか行動に移すことができなかったりして、答えを導き出すことができなかったりするのです。そしてモヤモヤ感だけが残るのです。
なぜ、理屈は同じなのに、心は難しいのでしょうか。
なぜなら、人の心は、ものごとのように意識して見えるものでだけではなく、意識できずに気づかない意識が心の中にたくさんあるからなのです。
この心に隠れた意識を「潜在意識」と呼び、さらに深く意識に上がりにくい意識を「無意識」と呼んでいるのですが、私たちが知覚できて認識できるのは、この「意識」だけなのです。
実は、人の「意識」は約3%~10%と言われていて、残りの「潜在意識や無意識」の約90%~97%が心の中に隠れているのです。
言うなれば、この「潜在意識や無意識」の中に、ポジティブなことやネガティブなことがたくさん入り混じっている状態なのです。そこを何かしらのできごとで刺激されると、心が良いこと悪いこと嫌なことに反応して、感情が意識に上がってくるのです。
そこで、この「心の底から自分らしく生きるメソッド」の第1段階の手法を使って、みなさんの自分らしく生きることを邪魔している、その隠れた心にあるもう役に立たないものだったり、間違って思い込んでいる考えや価値観というネガティブな観念を取り除いていって、より自分らしい状態を取り戻していきます。
ここで大切なのは、
「本当にみなさんはそんな自分を取り戻したいですか?今の自分よりももっといい状態の自分に変わりたいですか?」と、強く思えるかです。
「さて、みなさんにお聞きします。みなさんは本気でそんな自分を取り戻したいですか?本気で自分を変えてみたいですか?」
光曉和尚は、このメソッドのモニターになってくれた東山瑞枝と他の二人に問い掛けた。 他の二人は、この言葉に力強く同意の返事をしたのだが、瑞枝は下を向いて黙ったまま膝の上の手を固く握っていたのだった。
つづく
次回、明日10月1日(火)からは
物語メソッド実践編:「瑞枝の沈黙のわけ」へと、
このメソッドの実践編へと入っていきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。 心より感謝いたします。
※この物語の後半は、実話にもとづいたフィクションであり、登場する人物など、実在のものとはいっさい関係がありません。
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