20140414やる気

 

就職しないできない若者の『未就職予備軍のレジリエンス(回復力)をどう引き出すか?』、キャリアカウンセラー・心理セラピストの観点から、子供や若者よりも、私たち大人に焦点を当てたお話です。

 

 

『Ⅸ.就職しないできない若者』
「第6話:投影の三つのお話(その三)」

 

 

今回は、今までよりもさらに巧妙な「投影」について、お話をしたいと思います。

 

 

前章の体験談編のお母さんは、「私はコンプレックスの塊」だと言っていました。自分がそう思っていると、「自分は劣っていてちっぽけだ」という感情を持ちます。

 

 

すると、今までの2つの「投影」のお話のように、自分のその感情を相手に映し出す人を見ると、自分を見ているようで嫌な気持ちになります。ジャイアントとのび太の関係でしたね。

 

 

しかし、多く人は、いつもそんな気持ちを味わっているとブルーになるので、相手に劣っていないちっぽけでない、自分にない逆の自分を「投影」するのです。

 

 

そんな自分とは逆の人を見て「自分もそうなろう」と、我が振りを直せたらいいのですが、多く自分と逆の人とつながろうとすることで、自分の「劣っていてちっぽけ」な部分を満たそうとします。

 

 

そんなとき、多く恋のはじまりだったりします。自信に満ち溢れたかっこいい人に憧れ、かわいくてきれいな人に憧れ、韓流ブームも、アイドルを追いかけるのも、すべて自分が満たされていない部分を「投影」して、相手に恋をするのです。

 

 

また、「劣っていてちっぽけ」な自分は、価値がないと思っていると、相手に尽くし喜んでもらうことで、自分に価値があることを確認しようとします。

 

 

例えば、大好きなダーリンが喜んでくれるからと、ダーリンのために尽くす彼女。その度にダーリンが喜んでくれるからと、もっともっと尽くし世話を焼きたくなる彼女。

 

 

でも、しばらくしてダーリンが言うのです。「それぐらい自分でできるから。いちいちうるさい。ほっといてくれ。自由にさせてくれ~」と(笑)

 

 

この言葉、子供から聞いたことはありませんか。
そんな状態の子供を「やる気にさせる」のは、難しくはないですか。

 

 

これが、さらに巧妙な「投影」のお話です。

 

 

これまで話してきた「投影」を理解することは、人間関係のからくりを紐解く方法でもあるのです。

 

 

次回は、この「投影」をさらに理解することによって、よりよい人間関係をも築くことのできる、「投影の法則の真髄」についてお話したいと思います。

 

 

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 

 

 

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