20140414やる気

 

就職しないできない若者の『未就職予備軍のレジリエンス(回復力)をどう引き出すか?』、キャリアカウンセラー・心理セラピストの観点から、子供や若者よりも、私たち大人に焦点を当てたお話です。

 

 

『Ⅸ.就職しないできない若者』
「第8話:子供は親の鏡」

 

 

前回、人生を素晴らしいものにしたければ、人生を素晴らしくするような考え方や行動、振る舞いを、「自分自身がすればいい」。そのためには、まず、自分自身が変わること。これが「投影の法則」の真髄というお話をしました。

 

 

今回は、「投影」が引き起こす、人と人、親と子の“絆”について、お話していきたいと思いましたが、まず、『子供は親の鏡』についてお話したいと思います。

 

 

『子供は親の鏡』という言葉を、聞いたことがあると思います。

 

 

「あんたは、お父ちゃん、お母ちゃんにそっくりやな」と言う言葉は、子供にとって、親は人生で最初に出会う、最も影響力のある大人です。そんな毎日の生活の中で、子供はよいことも悪いことも、親から吸収していくから、子供は親に“そっくり(鏡)”になると言うわけです。

 

 

子供のよいことは喜びに変わりますが、悪いことは、変えようとやっきになるものです。

 

 

なぜ、やっきになるのでしょう。

 

それは、親の思いは、子供に幸せになってもらいた、いい子に育ってもらいたからです。

 

 

しかし、無意識では、子供に自分を投影して見ているのです。自分の嫌なところを見せ付けられているのです。そして、自分のようになってほしくないと思うからなのです。

 

 

「投影の法則」を知らなければ、そんな子供を見ていると、気持ちは落ち着くはずもなく不安になり、どうしたらいいのかと、親がそう思えば思うほど、気にすればするほど、自分の子育てが上手くいっていないような感じになってくるようです。

 

 

そして、その答えを自分自身ではなく、自分の外に探し求めようとするのです。

 

 

 

誰かに答えを聞くなど、自分の外に答えを探し求めることが、悪いわけではありません。ただ、「投影の法則」を理解していないと、子供を変えるための方法論に走ってしまうのです。

 

 

しかも、その方法論は対処療法的なものが多く、親はその方法を使い、ときに子供に注意をし、ときに叱って直そうとします。

 

 

しかし結果は、ほとんどの場合変わらず、一時的には効果があったとしても、またもとに戻ってしまい、親はさらにやっきになるのではないでしょうか。

 

 

親の心配をよそに、なぜ子供は変わってくれないのでしょうか。

 

 

言うまでもなく、子供に影響力のある親が変わっていないので、言葉で言っても自分がどうしてそうなったのかわからないのが子供の本音で、親からそれを学んだにも関わらず、そのお手本となる親から学べないのです。

 

 

もし子供に、大人のような口があったなら、

 

『俺にとやかく言うよりも、おまえが先に変われよ』

 

すると『私の問題ではなく、あなたの問題でしょ!』

 

 

なにかどこかで聞いたようなセリフですが(笑)

 

 

次回も『子供は親の鏡』の続きで、子供に影響力のある親が変わらない、子供への留意点についてお話しておきたいと思います。

 

 

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 

 

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