20140414やる気

 

就職しないできない若者の『未就職予備軍のレジリエンス(回復力)をどう引き出すか?』、キャリアカウンセラー・心理セラピストの観点から、子供や若者よりも、私たち大人に焦点を当てたお話です。

 

 

『Ⅸ.就職しないできない若者』
「第22話:投影が親と子の深い絆をつくる(後半)」

 

 

前回、『投影の法則』を使える以上に、『自分の人生を意図的に生きること』。『自己肯定感を高めた状態を習慣化すること』。『真心を大切にした生き方』が大事だと言いました。

 

 

なぜなら、まず『どう生きるか』という生き方があっての方法論だからです。

 

 

しかし、実は私たちはこの『投影』を、『子は親の鏡』とか、『相手のふり見てわがふり直せ』と言うように知っています。

 

 

そして、私たちはこの『投影』を無意識に使って、本来人間が持っているセラピー(治療術)を引き起こしていると、私は思っているのです。

 

 

 

例えば、こんな話があります。

 

ある思春期の女子中学生が、涙を流し友達に言ったのです。
「こんな私はもういや、死にたい!」

 

すると友達は、
「なに言ってるん!私もそんなことしょっちゅうやよ!あんたに比べたら、私なんか何回死んでたか!気持ちもわかるけど、そんなこと言わんとき!私も頑張ってきたんやから。生きてたらいいこともあるねんから。だってな、私はあんたと出会って、救われたんやから。あんたがおらんかったら、私は今頃死んでたんやから!」

 

 

 

多く人はこのようなときに、瞬時に相手に自分を『投影』し(自分事に重ね)、人が持つ思いが共鳴し合って癒しを起こします。

 

 

これは、人が誰しもできる立派なセラピーだと思うのです。

 

 

だから、人は人に助けられ、人に生かされ、生きていくことができるのだと思います。

 

 

 

現代は、人と人との関わりが希薄し、親子の会話も減っていると言われています。

 

 

それは、この女子中学生の話しのような『投影』から人としての大切な関係を学び、真剣に人と向き合う機会をも上手に避けてきたり、減っているように思えます。

 

 

「子供と親が一緒に成長する」には、避けては通れない、真剣に向き合わないといけない場面がたくさんあります。

 

 

そのときに、親がどれだけ毅然とした態度で接することができるかが、とても大切になってきます。

 

 

この毅然とした態度とは、自分の体験や経験から培った人として大切な価値観です。生き方そのものです。

 

 

「嫌な感情を味わいたくない、自分が悪く思われたくない、嫌われたくない」と、煩わしく面倒だと思って、そのような感情から避けてはいけない場面があるのです。

 

 

学校の先生に怒られるとか、お父さん(お母さん・おじいちゃん・おばあちゃん)に怒られるとか、世間がどうだとかではなく、親である以上に人として避けてはいけない場面があるのです。

 

 

その「生き方(体験・経験)」を見せられる心の強さこそが、人の心を打ち、そこに人と人、親と子の深い“絆”もできるのではないでしょうか。

 

 

そのためにも、子供の人生に合せすぎたり、世の中に迎合するのではなく、

 

自分軸をしっかり持ち、『自分の人生を意図的に生きること』。

 

そのために『自己肯定感を高めた状態を習慣化すること』。

 

そして、『真心を大切にした生き方』を大事に共に成長していきたいものです。

 

 

次回は、今までの話を踏まえて、親御さんが子育てをするために、気をつけておきたい7つの言動についてお話したいと思います。

 

 

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 

 

 

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