20140414やる気

 

就職しないできない若者の『未就職予備軍のレジリエンス(回復力)をどう引き出すか?』、キャリアカウンセラー・心理セラピストの観点から、子供や若者よりも、私たち大人に焦点を当てたお話です。

 

 

『Ⅸ.就職しないできない若者』
「第35話:子供の未来(就職)を考える親のススメ」

 

 

今の現実の日々、そしてこれからの時代を考えると、私たちや子供たちは、もっと便利でらくで簡単に、自我の都合のいい満足を満たす情報に溢れ選択肢が多い環境の中で、いかに取捨選択しながら最善のものごとを選択して生きていくかが大切になってきます。

 

 

それは裏を返すと、私たちや子供たちも、自らしっかりと考えなくても生きられる、周りに流されやすい社会ということです。

 

 

それだけに、今までのように外からの動機づけから心を豊かにするのもいいですが、そこに偏ると自らあまり考えることはせずに、社会に依存しきってしまいます。

 

 

そのためにも、これからは親や私たちが知らなかった、自分の内から創り出す心の習慣のすべを身に付けること。

 

 

心に余裕のある生き方をするために、自己肯定感を高めた状態を心のベースにすること。

 

 

親や私たち大人が理性(人としての道理)を持って主体的にものごとを決めることのできる、「自らの人生をどう生きるか」身を持って体験しながら子供たちに教え伝えていくこと。

 

 

それが子供の豊かな発想力や前向きにものごとを考え、主体性を育む最大の教育になっていき、子育ての早道になること。

 

 

そして、つまるところ『感謝を笑顔でできる心』なのです。

 

 

それらを踏まえて、子供の就職について考えてみたいと思います。

 

 

 

親が子供を育てる一つの大きな強い思いは、子供の社会的経済的な自立と、言ってもいいかもしれません。

 

 

そこにあるのは、子供が社会で『働くこと』であり、少しでもよりよい条件で働いてほしいと思って、子供に勉強してほしいと思っているのではないでしょうか。

 

 

私自身も少し前までは、「社会的経済的な自立」と思っていましたが、近年の若者の傾向を見ていると、そこの親や私たち大人の意識も変えていかないと、いけない時代になってきたように思います。

 

 

 

今、私は有名国立大学の大学院生から専門学校生まで幅広い層の学生と留学生のキャリアカウンセラーとして(心理セラピストの観点も踏まえて)、日々学生の就職支援をしています。

 

 

私が約15年前に学生と関わっているときと比べると、今の学生の傾向として卒業すれば『働くこと』は、もう言わずとも知れず当たり前の事実に思っているように感じます。

 

 

それよりも学生と接していて感じるのは、『自らの人生をどう生きるか』ということです。

 

 

意外に感じるかもしれませんが、言葉で(表面意識)で話す学生もいれば、自分の気持ち(潜在意識)を上手く言語化できないですが、言葉尻から伺い知ることがあります。

 

 

つまり、社会に出て働くのは、昔と違ってご飯を食べることが目的ではなく、それは当たり前の大前提にあって、『どう仕事にやりがいを持てるか、会社や社会に貢献・役立てられるか』という強い思いを感じます。

 

 

そう考えられる理由として、次のような「世代間ギャップ」が言われます。

 

 

「アナログ時代  デジタル時代」

 

「欠落感から豊かを志向  生まれたときから豊か」

 

「努力すれば幸せになれる  今を楽しむ安定志向」

 

「目標達成・手続き重視  ノンプロセス」

 

「世間の評価が大事  自分らしさが大切」

 

「食べるための仕事 → ライフスタイルと仕事は一致」

 

 

これだけ見ても、親の世代と子供の世代の生きる価値観が、違っているのはわかるのではないでしょうか。

 

 

これらのことを理解して上で、これからの「子供の未来(就職)を考える」ことがポイントになってきそうです。

 

 

さらに公的機関が公表している分析データからも伺い知れるのですが、そのお話は次回にしたいと思います。

 

 

いつもお読みいただき、ありがとうございます。
 

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