20140414やる気

 

就職しないできない若者の『未就職予備軍のレジリエンス(回復力)をどう引き出すか?』、キャリアカウンセラー・心理セラピストの観点から、子供や若者よりも、私たち大人に焦点を当てたお話です。

 

 

『Ⅸ.就職しないできない若者』
「第39話:学生の就職活動、やっていることは受験そのもの?」

 

 

【親が自己肯定感を高めた心の習慣を創ること。
それが子供の豊かな発想力や前向きな考える力、
主体性を育む最大の教育になり、子育ての早道。
つまるところ、『感謝を笑顔でする心』である。】

 

 

前回は、学生の就職活動の準備段階で自分自身に向き合い、「自分探し」をしているけれども、それがほとんどの場合就職活動のための一手段になってしまうというお話をしました。

 

 

今回は、それがどう就職活動のための一手段になってしまうのかについて、お話したいと思います。

 

 

 

日々学生と就職活動の準備に関わっていると、本当に多くの学生一人ひとりの可能性が見えてきます。一言でいうと「素直」そのものです。

 

 

それがゆえに、「楽しく仕事をすること」「社会のために役に立ちたい」と、純粋に思っていると感じることが多くあります。

 

 

しかし、就職活動も会社の面接試験等進むにつれて、社会でどう働くかというよりも、面接に受かることがゴールと変わっていくのを見かけます。

 

 

これは私たち大人にも「木を見て森を見ず」というように、日々目の前の事柄に追われてしまうと、目標設定が変わってしまうことと似ています。

 

 

このことは、せっかく学生の思考が純粋に自分と向き合い「○○したいから、○○する」という内発的動機づけの主体的な発想から、

 

 

「○○するためには、○○しなければならない・○○すべき・○○して当然だ」という外発的動機づけの受身的な発想に変わってしまいます。

 

 

こうして、「自分探し」で自分と向き合い自分の価値観に気づけても、面接に受かるためにいかに上手く話せるかの方法論に頼り過ぎたりして、目先のことに意識が捉われてしまいます。

 

 

そして、そのまま社会に出て、いつの日か、また「自分探し」に直面するのです。

 

 

 

本来自己分析から導き出した自己PR文は、自分自身というセルフイメージそのものです。

 

 

その思いを語れることは、自分がやってきたことを肯定し、自分を信じる原動力にもなるものです。

 

 

 

今、就職活動の準備をしはじめた3年生の学生が、興味深いことを言っていました。

 

 

「やってることは、形を変えた受験そのものですね」

 

 

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 

 

 

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