20140414やる気

親が自己肯定感を高めた心の習慣を創ること。それが子供の豊かな発想力や前向きな考える力、主体性を育む最大の教育になり、子育ての早道。

 

つまるところ、『感謝を笑顔でする心』を親である私たち大人が育むことである。

 

 

『Ⅸ.就職しないできない若者』
「第76話:有り難味が希薄していく世の中を生きるために①」

 

 

就職しないできない若者の『未就職予備軍のレジリエンス(回復力)をどう引き出すか?』、キャリアカウンセラー・心理セラピストの観点から、子供や若者よりも、私たち大人に焦点を当てたお話です。

 

 

前回、子供や若者を変える前に、私たち大人がこれからの社会を見据えて変わっていかなければならない。

 

 

大人が変わる方がより早く影響力があり、「自分自身がなにを大切にして、その生き方を生きること」を問い掛ける生き方が大切になってくる。

 

 

そして、その私たち大人自身が、今の自分の生き方に明確な指針(ガイドライン)を持てていない、というお話をしました。

 

 

今回は、この岐路の時代を生きるためには、どうすればいいのか、どうすればもっと生きやすくなるのかについて、お話したいと思います。

 

 

 

私たちは日々の生活に目を向けると、様々な問題や悩みがあったりします。

 

 

今までの私の経験から、その問題や悩みが大きく生きにくいものとなっているのであれば、その問題や悩みを解決することは、その人が生きる上でもとても重要なことです。

 

 

でも、その後です。その問題や悩みを解決でき、気持ちが晴れて前向きな現実の人生に好転できればいいのですが、日が経つとまた違う問題や悩みが出てくることが多いのです。

 

 

そして、玉ねぎの皮むきのように、出てくる問題や悩みを解決することに時間と労力を使い続けるようになり、気がつくとそれをすることが、人生の生きがいのような錯覚を覚えてしまいます。

 

 

つまり、それをし続けて気分が晴れても、その前向きになった気持ちを、この現実で「どう生かして生きるか」までには目を向けないことが多いのです。

 

 

 

例えるなら、サイズの小さな靴(問題や悩み)を履いて、その靴を脱ぐ(問題や悩みを解決する)と、窮屈なイライラ感から解放されて気分が晴れやかになります。

 

 

でも、多くそれで満足して、おしまいなのです。

 

 

本来、気分が晴れやかになると次にしたくなるのが、自分の足に合った靴を探すことです。

 

 

そして、その靴を履いて、「どこに行こうか」とか、「この靴ならしっかり歩けて、日々活動的に動けそう」とか、自分の生きる現実に目を向けて活力になるはずなのです。

 

 

しかし、私たちの多くは、この発想がないのです。このようなストーリを描くことができないのです。

 

 

その大きな原因は、教えられて来なかったからです。

 

 

ストーリを描くことは、プロセスを重視した内発的動機づけという「自分の心から芽生えた動機で行動する」、自発的で主体的な考えです。

 

 

この発想がないことは、プロセスを重視するよりも、外発的動機づけの結果を求め過ぎる「こうすれば、○○になる・○○できる」、条件付きの単発的な考えに偏ってしまっているからです。

 

 

これは、日々を「線ではなく点」で生きているようなものです。夢やビジョン(生きる方向性)を考える継続的な発想になれないということです。

 

 

例えるなら、「森を見ず、木を見る」生き方になっているのです。

 

 

正確には、「日々の生活に追われて全体を見るまでの余裕がなくて、目の前のことをこなしていくだけで一日が過ぎていく」という言葉が的確かもしれません。

 

 

 

この考えは、就職活動をしている学生にも当てはまります。

 

 

「就職して自分がなにをやりたいのか」、働いてからのストーリを描けない学生が多く、本来就職内定をもらうことは目標であって、就職して働くことが目的なのが、就職内定をもらうことが目的となってしまっている学生がとても多いのです。

 

 

そして、就職のためのハウツウやノウハウに飛びついてしまうのです。

 

 

ハウツウやノウハウが悪いわけではありません。とても重要です!

 

 

大切なのは、自分のこれからの人生のストーリを描く考えの上に、ハウツウやノウハウが生きてくるのです。

 

 

 

学生もそうですが、私たち大人も人生のストーリを描けずに、「これからの人生を生きるため」のハウツウやノウハウに意識が向いてしまいがちになります。

 

 

それは、目の前にある不安への対処療法的な生き方になってしまうのです。

 

 

 

ここで言えるこれからの生きやすくなる生き方は、まず、「心に余裕」を持つことです。よく言われますが、一日の中で1時間でも30分でもいいので、自分の時間を『意図的に創る』ことです。

 

 

『創る』と書いたのは、私たちの多くの観念の「作る」は、「作らなければ」の発想になりがちで、『創る』は、自らがリラックスした状態を持つことで、生きる活力にすることです。

 

 

「わかっているけど、それがなかなか難しい」と思われる人は、「何かしていないといけない、何もしていない自分は怠けているような…」という他人の目を気にし過ぎるあまり、自分を忙しくさせる義務と役割に嵌っているのかもしれません。

 

 

 

さて、今までお話した考え方・発想は、今までの少しでも早く物質的に豊かになるために、とても役立ってきました。

 

 

しかし、物質的に豊かになり心が満たされて、昨今の精神的な心の豊かさを満たす生き方を模索する時代には、もうこの考え方・発想では上手く立ち回れなくなってきたのです。

 

 

次回は、今までの物質的な価値観とこれからの精神的な価値観と、どう向き合っていくことが、これからの生きやすくなる生き方になるかについて、お話したいと思います。

 

 

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 

 

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