もうやる気

 

親が自己肯定感を高めた心の習慣を創ること。それが子供の豊かな発想力や前向きな考える力、主体性を育む最大の教育になり、子育ての早道。

 

 

すなわち、『感謝を笑顔でする心』を親である私たち大人が育むことにある。

 

 

キャリアカウンセラー・心理セラピストの観点から、子供や若者よりも、私たち大人に焦点を当てたお話です。

 

 

『Ⅹ.子供若者の未来を創る』
「第14話:子育て本どおりに上手くいかない(後半)」

 

 

前回の前半では、ここ近年よく耳にする親の相談で、

 

「この本にこのように書いてあったのですが…」
「本に書いてあるように子供が成長せず、子育てに自信が…」
「この前聞いた話を、子供にやってみたのですが…」

 

 

今回はその続きで、私はこのような話を相談された時、例えばこのように話します。

 

 

「まず、原因と結果という法則があって、はじめの動機が違うと結果も違ってくるんです。ここを間違えると、子育ても結果が違って来るんですよ。

 

 

同じような悩みを持っているお母さんにも聞くのですが、子育てに関する本を読んだり、いろんな人の話を聞いたりすると思うのですが、それは何のためだと思われますか。愚問のように聞こえますが、ここ結構大事なんです」

 

 

このような質問をすると、お母さんは子供の成長にとっての思い思いのことを話してくれます。

 

 

中には論文発表を聞いているような、すばらしい子育て論を聞くこともあります。

 

 

でも、私がこれから話すことについて触れたお母さんは、一人もいませんでした。

 

 

 

「本を読んだり、いろいろな人の話を聞くのは、まず、親自身が自分のものの見方や考え方を育てたり、自分という人間を高めるためなんです。

 

 

それが、我が子かわいさが先にいったり、自分の中の子育ての不安が先にいき、ついつい忘れがちになってしまうんです。

 

 

あるお母さんは、本を読んだり、話を聞いた知識や方法を、あまりにも子供、子供と考えて、子供に試してみるものの、すぐに結果が伴わず悩んでしまっていたようだったのですが、お母さんはどうですか。

 

 

たぶん、お母さんのお子さんは、お母さんが一生懸命愛情を注いでくれているのをわかっていると思います。でも、お子さんが、大人のようにうまく話せたら、きっとこんなふうに言うと思いますよ。

 

 

『ねえ、お母さん。本を読んだり、いろんな人の話を聞いた知識や方法を教えてくれるのは有り難いんだけど…。何かよく伝わってこないんだよね。だからやる気が起こらないんだよね』と。

 

 

『どういうことですか?』と思われたと思うのですが、簡単に言うと、お母さんが、読んだり、話を聞いてきた言葉を伝えているんです。

 

 

それで、上手くいくことがあるかもしれませんが、多くそれは長続きしないんです。

 

 

なぜだか、わかりますか。

 

 

子育てのような情操的なものや感じ方が必要となってくることは、子供も大人も頭で理解するのではなく、親御さんという人を通して、子供の心に沁み込んでいくものだからです。

 

 

決して、言い聞かせるものではないんです。それをしてしまうと、子供に反発されるのがオチに、なっちゃうわけなんです。

 

 

だから、本を読んだり、いろいろな人の話を聞いた後は、まず、親自身が自分のものの見方や考え方を育てたり、自分という人間を高めて、自分に落とし込むことが、とても大事になってくるんです。」と。

 

 

 

私たちは、本を読んだり、人の話を聞いて、ものすごく心に響いて感動する体験をしたりします。

 

 

それを人に伝えた時に、なぜか思いが相手に上手く伝わらなかったことが、あるのではないでしょうか。

 

 

それと同じことを、ついついしてしまうのです。

 

 

だから、子育て本どおりに上手くいかないのです。

 

 

自分の中に落とし込みながら、それが子育てで、どう大切なことにつながることまで考えながら、子供と一緒に学ぶことが大切なのです。

 

 

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 

 

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