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欲求不満が溜まるのはなぜなんでしょうか。
自分の欲求が満たされないからなんでしょうが、
それは一体どういうことなのでしょうか。

 

 
私たちは、自分が思っているように相手に期待したことが、
そのようにならなかったり、ものごとが思いどおりにならなく失望したときに、
強いストレスを感じます。

 

 
 
そのストレスを感じている状態が、欲求不満といってもいいと思います。

 

 
特に、自分ではこのことがより良い方法で正しく、
そう思いどおりになるに違いないと信じている度合いが大きいほど、
大きなストレスになってしまいます。

 

 
このストレスを放って置くと、
それは相手への不信感や嫌悪感へとつながっていき、
終いにはお互いの気持ちが冷めていってしまいます。

 

 
そうなってしまうと、
そこには温かみや安全で安心な場がなくなり、
変に相手を気遣った行動を取るようになったり、
相手を無視したり無関心になってしまい、

 

 
そこには相手を思いやる心のスペースがなく、
淡々とした自分がいるようになってしまいます。
そして、そこには、単なる義務感だけが残ってしまいます。

 

 
 
なぜそのようなことが起こるのでしょう。

 

 
それは相手に関しても、
まわりの状況や自分自身に関しても、
私たちは、完全には理解していないからです。

 

 
この完全には理解していないからこそ、
誤解を生み相手との関係がギクシャクしてしまうのです。

 

 
 
つまり、鍵は、理解するということなのです。

 

 
理解するためには、
コミュニケーションがとても大事になってきます。

 

 
多く私たちは、
コミュニケーションを取ろうとするとき、
嫌な感情がともなうことがあるので、
知らず知らずのうちにその嫌な感情から逃れるために、
コミュニケーションと言う覆いを被った、カンバセーション(会話)をしてしまうのです。

 

 
 
これもまた誤解をさらに広げてしまう罠なのですが、
ここで大事なのは、
自分がほんとうに心から思っていることを伝えることなのです。
よく言う本音のトークがいるのです。

 

 
 
ここで間違ったコミュニケーションを
取らないために言っておきたいのですが、

 

 
自分の本音とは、
自分の日頃の鬱憤などの感情を相手にぶつけるのではない!
ということを知っておいてください。

 

 
本音のコミュニケーションとは、
相手を攻撃するためにするものではなく、
ただ、自分はこう思っている・・・と自分の気持ちを語りかける!
ことなのです。

 

 
 
往々にして私たちは、
相手にコミュニケーションをするとき、
「きっと解ってもらえないだろう」とか
「こんことを言ったら相手を傷つけてしまうのではないか」と思って、
言葉を飲み込むようにして自分の本音を隠してしまいます。

 

 
そして、そのような気持ちを持って
コミュニケーションを取ってしまうと、どうしても相手に解ってもらえない!
という苛立ちと、相手を傷つけてしまうことは悪いことだ!

 

 
という罪悪感を潜在意識(隠れている感情)で思いながら、
コミュニケーションを取ってしまうので、
どうしても感情が絡み合った話しになってしまうのです。

 

 
 
この相手のことを完全に
理解していない誤解から発せられた欲求不満は、
自分の欲求だけに主眼を置かずに、
相手をも理解しようとする気持ちを持つことで、

 

 
心からの語り合うコミュニケーションは、
ほんとうに互いが十分に理解し合い、
お互いにさらなる思いやりと安全で安心の場を提供してくれます。

 

 
 
そして、そこでの互いの気づきは、
より良くなるための流れを生み出し、
互いの関係をより違った段階へと進めてくれます。

 

 
私たちは、相手との付き合いの時間の中で、
相手のことを解っていると過信してしまいがちになりますが、
どんなときも相手を思いやる気持ちを忘れず理解することが、
よりよい人間関係を創りだしていくとても大切なことなのです。

 

 
 

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