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人やものごとに
期待したり期待に応えなければ、ということは、
どこか心の中で、今のままでは自分は不十分なんだ、
という心の不足感から生まれてきます。

 

これは自分の知らないうちに、
つねに未来、これから起こりうることに対して身構え、
自分を防御しているということなのです。
自分を身構えたり防御したりすることとは、
どういうことなのでしょう???

 

私たちは、
人や何かに期待感を抱くとき、
とても心トキめいたりします。

 

そんなときは、
何かものすごいパワーが湧いてきて、
未来への出来事に向かって突進していけるような気がしますし、
実際そのような行動をとることができます。

 

なのに、
未来に対してこれから起こりうることに対して
身構えている、防御しているって???
だと思うのではないでしょうか。

 

 

私たちが
期待したり期待に応えなければと思うとき、
そこには(未来やこれから起こること)
自分がこうしたいという期待や
期待に応えなければならいと思い描いたイメージがそこにあるのです。
それがなぜ悪いことなのでしょう。

 

それは、初めにもありましたが、
そこに期待や期待に応えなければ
という気持ちが強ければ強いほど、
自分の心の中で、
今のままでは自分は不十分なんだと思っている自分がいるからなのです。

 

未来への出来事に向かって突進しているとき、
その原動力とも言える動機は、
自分の中の満たされていない不十分さから行動しているからなのです。

 

 

ですから、
未来への出来事に向かって突進していって
自分の思うようなイメージどおりになったとしても、
私たちはその瞬間を感じ心から楽しむことはできないのです。

 

たとえ達成したとしても、
心の中の不足感は満たされたわけではなく、
そんなときの私たちは、
今のままでは満足できず、もっと!もっと!と
自分の心の中の不足感に、また期待や期待に応えなければ・・・
をしようとするからです。

 

 

また逆に、
その期待や期待に応えようと行動して何度もやったにもかかわらず、
心が満たされなくなってくると、
私たちは「どうせ自分の期待にこたえてくれるものなどないんだ!」と
不足感を感じてそう決め込んで、
もう行動して前に進もうとしなくなることもあります。

 

それは、好きな人に一生懸命やったにも関わらず、
相手から別れを告げられて・・・を繰り返すと、
もう人を好きになるのはやめよう・・・と思うこととよく似ているかもしれませんね。

 

 

がんばってものごとが達成したとしても、
どこかでヘトヘトになって疲れている自分がいたり、
もっと、もっと期待に応えなければ・・・と思い、
その瞬間を感じ心から楽しめないのであれば、
未来に向かって行動していくのも、
どうせ・・・とまったく動こうともしないのも、
等しく次の一歩を踏み出さないための防衛行為なのです。

 

なぜなら、
共通して言えることは、
自分の心の中の不足感を感じないように突進したり、
逆に不足感を感じるからもう動こうとはしなくなるからです。

 

 

私たちは、
その不足感という心の動機から行動するとき、
私たちは、この同じサイクルを何度も繰り返してしまい、
最後には、体を壊したり、
もうやる気が起こらなくなって燃え尽きてしまうのです。

 

私たち人間は、欲張りな生き物です。
なぜなら「欲」があるからです。

 

欲張りでない!と言う人がいたら、
その人は、どこかで
「欲張りはみっともない!欲ばりはいけない!」と
思い込んでいる自分がいるのかもしれません。

 

私たちが欲張りになるのは、
心に不足感があると思い込んでいる自分がいるからなのです。
そして、忘れているのです。

 

自分が本当は大切にされていることを・・・。

 

自分には価値がたくさんあるということを・・・。

 

なぜなら私たちの生活の中で、
そのことを感じ、それを味わい感謝する習慣がないからなのです。

 

 

自分が思い込んだ不足感という恐れを、
自分の心の中から大空に向かって解放してあげてください。

 

そしてその代わりに、
自分の価値や大切にされていることを
たくさんたくさん思い出して、
それを心ゆくまで感じ、
心の中が喜びに変わるまで味わってみてください。
その充実感こそが、
「幸せになる!」生き方の扉を開けたことになるのですから。

 

 

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