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◆心の底から自分らしく生きるメソッド◆

「光曉和尚の愛と心のセラピー物語」

~私、自分らしく人生を生きます~

 

 

※はじめてこられた方は、

この物語の『登場人物』・『あらすじ』を 先にお読みいただければ幸いです。

 

 

§ 動機づけの目的が大事

 

前回、瑞枝が和尚に相談したことを例に出しながら、二つの文章を比較してニュアンスの違いを感じてもらうために、ホワイトボードに書いた。

そして、その二つの文章の違いについて説明しようとしたのだった。

 

和尚は二つの文章をホワイトボードに書いたのだった。

 

『こんな心の弱い私は、ストイックになれば自分が変われる』

(≒ ストイックにならなければ、自分は変われない)

『こんな弱い心の私だから、もっと自分らしく変わるために、ストイックになる』

(※ストイックとは、自分に厳しく動じないという意味。)

 

「有里さんは、この二つの文章をみて、どんなふうに感じますか」

「上の方は、ストイックになって本気で変わりたい感じですけど、下の方は上と比べるとなんかストイックになるのが弱い感じがします」

「なるほど、そういう感じ方もありますね。誠くんは」

 

「上の方は、なにかとても力が入っていて、ストイックにならないといけない、みたいな感じがします。下の方は、自分が変わりたいって感じがします」

「なるほど、瑞枝さんは」

 

「上の方は、ストイックになることが目的になっていて、下の方は、自分が変わることが目的になっているって、和尚さんに言われたことを思い出しました」

「瑞枝さんの言うとおりで、誠くんもそうですね。その前に、有里さんの言ってくれたことに注目してほしいのですが、有里さんグッドジョブ(いい仕事してます)です。

 

有里さんが言ってくれたように、私を含め多くの人がこの思考パターンに慣れていると、『自分が変わるよりも、ストイックにならなければ』と思うわけです。

そして、ストイックという自分に厳しく動じないことに焦点がいくのです。

 

そうすると、“自分に厳しく動じない”ようになるためにはどうすればいいのかと、一所懸命自分に厳しくなれることを中心に考えるわけです。

“ストイックになれば”という条件付けをするといいましたが、条件付けをするというのは、それだけを限定することでもあるのです。

 

本来は弱い心の自分を変えるには、ストイックになる以外にも様々な方法があるわけです。それが、ストイックに限定されると、“ストイックになれば”と思ってやるのですが、なかなか成果がでない。

そうすと、人はさらにもっともっとと自分を鼓舞するように頑張って気がつくと、“ストイックにならなければ、~になれない・~できない”と思っていて、最後疲れてしまうのです。

 

余談ですが、それを見ている周りの人は言うんですよ。

『あそこまで自分を変えるために、ストイックにならなくてもいいのに』と。本来ストイックという言葉は、自分が使う言葉ではなくて、他の人がその人を見て使う言葉が正しい使い方なんですがね。

 

話を戻しますと、弱い心の自分を変える動機の目的が違うと、当然その結果も違ってくるということです。

 

つまり、『~すれば、~になる』『~あれば、~になる』『~なれば、~になる』の思考パターンからなる動機付けは、弱い心の自分を“変える”ことが目的にならずに、“ストイックになる”ことが目的になってしまうのです。

本来はストイックという自分に厳しく動じないは、あくまでも変わるための目的の手段なのです。

 

では、どう考えればいいのか、ということが知りたいですよね。

 

『~すれば、~になる』『~あれば、~になる』『~なれば、~になる』

の思考パターンは、『条件付けをして、なにかを成す』わけですよね。

 

そうではなく、『~だから、~するために、~する』という、

『理由付けをしてから、どのようにするために、ものごとを成す』という思考パターンを持つことが大切なのです。

 

先ほどのストイックの話しだと、本当は瑞枝さんには、

『こんな弱い心の私だから、もっと生き生きした本当の自分を取り戻すために、自分の価値を知る。ありがとうを習慣化して幸せを引き寄せる』ことなんです」

 

「えっ、そうなんですか」

「そうなんですよ。今までやってきたプロセスは、本来の自分を取り戻すための実習であり、有里さんとの体感実習もそうです。そして、自分の価値を知るための実習をやってきたわけです。瑞枝さんだけではなく、みんなですがね」

 

『理想のパートナーと結婚すれば、幸せになれる』も条件付けではなく、理由付けに変えておきましょう」

そう言って、和尚は続きを話したのだった。

 

つづく

次回明日11月18日(月)は、

メソッド実践編:「理想のパートナーへの理由付け」をお話します。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。 心より感謝いたします☆

※この物語は、実話にもとづいたフィクションであり、登場する人物など、実在のものとはいっさい関係がありません。

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