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◆心の底から自分らしく生きるメソッド◆

「光曉和尚の愛と心のセラピー物語」

~私、自分らしく人生を生きます~

 

 

※はじめてこられた方は、

この物語の『登場人物』・『あらすじ』を 先にお読みいただければ幸いです。

 

 

§ これから私たちが生きる時代とは①

 

前回、和尚は、有里と瑞枝に『これからどやって生きるか』ではなく、『これからどう生きるか』が大切であると言い、その話を理解できなければ、これからする実習をしても効果がないと話した。和尚は、それらを踏まえてこれから話すことを聞いてほしいと言ったのだった。

 

瑞枝と有里は、和尚にここへ来たときの目的を聞かれ、二人にとってこの場が、どこかで心の楽しみや拠り所になっていた。この場にみんなといることが楽しかった。正直自分が持っていた悩みのことは、どこか他人事になっていた。

そして、この3ヶ月間限定の実習が終わった後のことを考えたとき、このままなにも変わってなくて、またここへ来る前と同じ状況になると思い不安を感じていたのだった。

 

 

「さて、これから根本的になぜ、理由付けをする思考パターンがこれからの時代を生きる上で大切かをお話します。

これから、例え話を使って一つの物語をお話しますね」

 

******

 

私たちは、大きな森に棲んでいます。その森を今私たちが住んでいる現実の世の中だと思ってください。私たちは、日々その森の中で生活をしています。たまに森を出て、外から森全体をみることもあります。

 

私たちは、そんな森の中で日々暮らしているのですが、最近多くの人が『今のこの森の社会って混沌として、以前より生きにくくなったよね』と言っていて、私たちもそんなふうに日々感じていました。

 

あるとき、私たちは、この森のこれからを危惧する人と出会いました。そして、私たちは、その人と一緒に森全体が見渡せるところに行きました。

 

そして、その人は私たちに語りかけました。

あなたたちの森の生活は、随分と暮らしがよくなりましたね。食べるものに困らないぐらいたくさんの食べ物があって、しかもいろんなことが便利になっていきました。そして、多くの人が、その恩恵を受けて幸せな暮らしができるようになりました。それはとてもいいことです。

でも、その豊かさの影で、たくさんの大切なことが失われているのを知っていますか。

 

それは心です。今私たちが住んでいるこの21世紀という時代は、心の時代だと言われています。それなのに、その心が失われているのです。なにかおかしな話ですよね。

 

なぜ失われて来たかわかりますか。たくさんの要因はあるでしょうけれども、その中で大きな要因の一つが、ものごとが豊かになって便利になって、それが当たり前と思う世の中になってきたからです。

そして、多くのものごとは、自分がほしいと望めば考える苦労もなく簡単に手に入るわけです。

 

 

今こうして森全体を見ていて、危惧することはたくさんあります。でもその危惧することに対処し、問題を解決しなければならないのは、結局は私たち人なんですね。その人である、その大切な人の心が失われてきているのです。

その失われた心の最たるものが、『ありがたみ』です。『ありがたみ』とは、『ありがとうという感謝の心』ですよね。

 

みなさんは、親に感謝していますか。子供の頃はそんなふうに思わなかったかもしれないですけど、大人になって、社会に出るようになると、どこかで親の『ありがたみ』って感じますよね。

 

でもね、すごくショッキングンな話なんですが、ある30歳ぐらいの立派に自立している綺麗な顔立ちの女性が言っていたんです。

『親に“ありがたみ”ですか?感謝はしてますよ。でも、子供を産んだのだから育てるのは当たり前じゃないですか。それが親の役目じゃないですか』と。

 

私はその言葉を聞いたとき、自分の耳を疑いました。なにかの聞き間違い?だと。

私は、『子供を産んだのだから育てるのは当たり前じゃないですか』という、言葉が出る発想が信じられなかったのです。

 

親にしてもらっていることには、感謝はしているけれども、それが『ありがたい』と言う『ありがたみ』にはならないのです。

 

それはそうですよね。『子供を産んだのだから育てるのは当たり前と思っているのですから、そこには『ありがたみ』の発想は生まれてきませんよね。

 

 

他にもセルフ式の食堂で、返却されずに置いてあったラーメンの残り汁に、タバコの吸殻が3本浮かんでいたり。さらに、食べ残しのカレーライスの白いご飯に、タバコの吸殻が2本突き刺さっていたり。

このときはショック過ぎて、本当に心が痛み悲しくなりました。

 

みんながみんなそうではないと思いますが、でも現実として、このような心が痛み悲しくなることが、あなた方が住んでいるこの森の中で起こっているのは、紛れもない事実なんです。

 

そして、私たちが気づかないところで、この『ありがたみ』の心がどんどん失われ、当たり前の価値観が私たちの住んでいる森全体に、ジワジワと根付いていこうとしているように感じませんか。

 

私は断言できます。確実に進行していると。

 

******

 

話はまだまだ続きます。明日は、この断言できる理由を中心にお話していきます。

 

次回明日11月21日(木)は、

メソッド実践編:「これから私たちが生きる時代とは②」をお話します。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。 心より感謝いたします☆

※この物語は、実話にもとづいたフィクションであり、登場する人物など、実在のものとはいっさい関係がありません。

 

 

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