メソッド実践編:「これから私たちが生きる時代とは②」
◆心の底から自分らしく生きるメソッド◆
「光曉和尚の愛と心のセラピー物語」
~私、自分らしく人生を生きます~
※はじめてこられた方は、
この物語の『登場人物』・『あらすじ』を 先にお読みいただければ幸いです。
§ これから私たちが生きる時代とは②
前回は、物語の中で、これから私たちが生きる時代が、私たちが気づかないところで、『ありがたみ』の心がどんどん失われ、当たり前の価値観が私たちの住んでいる森全体(現実の世の中)に、ジワジワと根付いていこうとしていることが断言できるというお話でした。
今回は、その断言できる理由を中心にお話をしていきたいと思います。
******
前回、あるとき、私たちはこの森(この現実の世の中)のこれからを危惧する人と出会い、その人と一緒に森全体が見渡せるところ行き、その人は続けて私たちに語りかけました。
なぜ、私たちが気づかないところで、『ありがたみ』の心がどんどん失われ、当たり前の価値観が私たちの住んでいる森全体(現実の世の中)に、ジワジワと根付いていこうとしていることが断言できるか、その理由を知りたいですよね。
それは、ものごとが豊かになって便利になった恩恵の裏側で、私たちの住む世の中は、ものごとを深く考えたり、想像する力が確実に低下してきているからです。
当たり前と思う世の中になってきて、多くのものごとは、自分がほしいと望めば簡単に手にできるようになってきましたよね。
簡単に手に入ると言うことは、自分のほしいという欲求が当たり前にすぐに満たされ、そこには深く考えたり、想像する力はほとんど必要なくなってくるのです。
ここで大事なのは、私たちが『ありがたみ』の心を失わずものごとを分別できているなら、なんら問題はないのです。それこそ心と物のバランスがとれている状態にあると思います。
でも、本当に危惧するのはその逆で、ものごとが当たり前になって『ありがたみ』の心を失うと、ただ自分に必要であるか必要でないかという合理的な分別の価値観に変わり、自分にとって損か得かといった自分に都合のいい価値観で欲求を満たすこと、その価値観が当たり前になってくるのです。
それで上手くいっているときはいいですがね。
でも、人との関わりの中では、必ずその自我の価値観はぶつかります。そこで受け入れられなかったり、否定されたように感じると、関係を絶ったり、自己を正当化したり、合理的な理由で自分を守ろうとするようになってしまいます。
人との関係を絶つというのは、そこに協調することやつながりを持たないということです。
つながりを持たないということは、人を思いやる気持ちも希薄化させていきます。人を気遣う心配りという、気づく心も育まれずに失われていくのです。
今、私たちが住んでいる森(現実の世の中)を見たとき、私たちは、ものが豊かになり、便利になって、この森の社会で生きてれば、正直誰もがものごとを当たり前と思っている瞬間があります。
そのような意味では、私たちがしっかりとした価値観を持っていないと、本当にどちらに転ぶか紙一重の価値観の中で生きているのかもしれません。
これが、私たちの住む森(この世の中)の現実です。森の現実を理解してもらえたと思います。
だから、当たり前の価値観が私たちの住んでいる森全体(現実の世の中)に、ジワジワと根付いていこうとしているのです。危惧しているのです。
しかし、実際の現実として、あなたたちがこの森を見渡せる場所から森へ帰り、また木々のある現実の生活をし始めると、このことも忘れていきます。
なぜなら、現実の生活は、森という木々の中で生きなければならないからです。
そしてこの話を聞いたからと言って、現実問題としてどうしたらいいかわからないし、今どうこうする問題でもない気がするからです。
あなたたちにここへ来てもらったのは、この森(世の中)の現実を知ってもらうこともそうなのですが、もっと大切なことを知ってもらいたいのです。
あなたたちは、これから結婚のようですね。
これから結婚して子供を授かったとき、あなた方の子供を育てる社会が、環境が、価値観が、ものごとが当たり前になって『ありがたみ』の心を失い、ただ自分に必要であるか必要でないかという合理的な分別の価値観に変わっていたら、どうしますか。
あなた方は、『ありがたみ』の大切さを教えることでしょう。しかし、家庭から学校など社会に生きる時間が長くなると、確実にこの合理的に分別する価値観になりますよ。
そしてひょっとしたら、
『親に“ありがたみ”ですか?感謝はしてますよ。でも、子供を産んだのだから育てるのは当たり前じゃないですか。それが親の役目じゃないですか』と言ったら。
ラーメンの残り汁に、タバコの吸殻が3本浮かべたり、食べ残しのカレーライスの白いご飯に、タバコの吸殻が2本突き刺さしていたらどうしますか。
あなたたちなら、きっと猛烈に注意し怒るでしょう。
でも、子どもは冷静に言うんです。
『なにが問題。同じゴミ箱に捨てるのだから、灰皿も汚れなくてエコじゃん。灰皿を掃除する人の手間も労力も省けて効率的だし、人件費もその手間の時短の分浮くし、この会社の利益に貢献してるわけだから、合理的で経営者にも喜ばれるんじゃない』と。
******
和尚は3人の反応を見てみた。
有里は話を聞いていて、怒っているのがわかった。
瑞枝は、そんな子に育ったらどうしようと言う感じだった。
誠は冷静に何かを頭に思い巡らしている感じだった。
つづく
次回明日11月22日(金)は、
メソッド実践編:「これから私たちが生きる時代とは③」をお話します。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。 心より感謝いたします☆
※この物語は、実話にもとづいたフィクションであり、登場する人物など、実在のものとはいっさい関係がありません。
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