DSC_2260

 

◆心の底から自分らしく生きるメソッド◆

「光曉和尚の愛と心のセラピー物語」

~私、自分らしく人生を生きます~

 

 

 

※はじめてこられた方は、

この物語の『登場人物』・『あらすじ』を 先にお読みいただければ幸いです。

 

 

§ 待つという発想が大事

 

 

前回、和尚は、これからは『我慢』ではなく、必要なのは『待つ心』、『自分を信じて待つ心』。『自分を律する心』が大切だと話し、『我慢』と『待つ』の心に感じる違いについて話をした。

そして、さらに説明を加えながら、『待つという発想が大事』であることを話したのだった。

 

 

有里と瑞枝と誠に三人は、和尚に言われて何度も「我慢」と「待つ」が、どう自分に違いがあるのかを言い続けて、そしてその違いの気づきを感じ取ったようだった。

 

和尚はその感じを次のように言葉にしていた。

『我慢』は自分の心に思いこますような感じ。『我慢』というシールを心に張る感じ。

『待とう』はさらっと言葉が流れていく感じ。

 

 

「みなさん、違いの気づきを感じ取ったようですね」

「和尚さんがいうような、感じわかりました。なるほどね。そうやって体に我慢がドスンドスンと蓄積されていくんですね。しんどくなるはずですよね」

「ほんまですね。私のマイナス思考は、そうやって蓄積されていってたんですか。なんか言われたら怖いです。私ほんまにたくさん溜め込んできたから、こんなにしんどかったんですよね」

 

 

「有里さんも瑞枝さんも納得できましたか。

私たちが元気なときは、そんなふうに蓄積されていっても負担にならなかったり、心から笑ったり、楽しいことがあったり、感動したりといったポジティブに感情が動くことがあると、実は結構そのネガティブな感情は解放されているんです。

だから、溜め込む以前に『待つ』という発想を持てば、溜め込まずに済むんです

 

 

「さき程(前回)で言った、

『これほしいなー。でも買えるときまで我慢』

『これほしいなー。でも買えるときまで待とう』ですが、

 

実は『これほしいなー。でも買えるときまで我慢』と思っている時は、

『これほしいなー。でも買えるときまで待とう』と、さほど感情は変わらないんです」

 

「えーどういうことですか」

「私も知りたいです」

 

「じゃ、お二人さん。『でも買えるときまで我慢』って、その1回だけの言葉で済みますか。済みませんよね。多く私たちは、自分の気持ちを納得させるために『我慢、我慢』と言って自分に何度も言い聞かせるんです。

そう言わないと、我慢する気持ち(欲求)が抑えられないですから」

 

「ほんまや何回も私いってるわ」

「私もめっちゃ何回もいっています」

 

「そうすると、私たちはその『我慢』することを思い込ますんですよ。我慢する気持ちに負けないようになるぐらいに、気持ちを固持し続けようとするのです。これで『我慢』できれば、意志が強いほうです。

 

でも、それでも自分の気持ちを抑えれないと、その『我慢』という気持ちが心の中でゆらゆらするので、不安になるんですよね。

 

そうすると、その不安をなくして、『我慢』する気持ちを心に留めておかないといけないですから、その留めておく釘のような役割をするものが必要となってくるんです」

 

「えーなんですか。それって」

「なんなんですか」

 

「つまりですね。『我慢』がゆらゆら動くとどう思いますか。こんなこと思ったりしませんか。

 

『この間同じもの買ったやん。また買う必要ないやん(欲張りな自分は悪い)

『また無駄遣いして金欠になるかも(そうなったみじめな自分を責める)

『あーこんな意志の弱い自分ではダメ(我慢できない私は人として劣っている)

 

このような言葉の釘を『ゆらゆら動く我慢』に打ち込むのです。

 

そうすると、『我慢』は動かなくなり、心は一旦落ち着くわけです。それでいつかそのものを手に入れれば、喜びという強力な気持ち(エネルギー)が、『我慢』して打ち付けた釘の言葉もろとも吹き飛ばして、心が満たされてすっきりするわけです。

 

でも、もし『我慢』に釘を打ちこんだまま、ものを買わなかったり、そんなことを思っていたことを忘れてしまったら、その気持ちを抑え込んだ『我慢』の感情はどこにいったのでしょう。

 

残ったままですよね。これ一つだけが心にあれば、問題視することはないんですが、私たちが生きていろんな感情の影響を受けていると、そういうわけにはいきませんよね。ストレスも、もとをただせば『我慢』ですよね。

 

そんな『我慢』が、たくさん蓄積されていくわけです。そうすると解放されないまま心にあると、言ってみれば『我慢』した欲求が満たされないまま心にあるわけですよ。

 

そうなると、自分の心の容量が増えて腹が立ってきて、さらに満たされない気持ちが強くなると、その容量がマックスになり『怒り』に変わって噴きこぼれるわけです。

 

だから、そんな『我慢』し『怒り』のもとを作るのではなくて、

『待つ』という発想を持てば、『我慢、我慢』ではなくて、

『自分を信じる、自分を信じる』と思うようになるのです」

 

和尚は、さらに『我慢』が引き寄せる間違った欲求について話したのだった。

 

つづく

次回明日12月4日(水)は、

メソッド実践編:「我慢が引き寄せる間違った欲求」をお話します。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。 心より感謝いたします☆

※この物語は、実話にもとづいたフィクションであり、登場する人物など、実在のものとはいっさい関係がありません。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です