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◆心の底から自分らしく生きるメソッド◆

「光曉和尚の愛と心のセラピー物語」

~私、自分らしく人生を生きます~

 

 

※はじめてこられた方は、

この物語の『登場人物』・『あらすじ』を 先にお読みいただければ幸いです。

 

 

§ 我慢が引き寄せる間違った欲求

 

前回、和尚は、『我慢』して『怒り』のもとを作るのではなくて、

『待つ』という発想を持てば、『我慢、我慢』ではなくて

『自分を信じる、自分を信じる』と思うようになるという話をした。

 

そして、『我慢』は間違った欲求を引き寄せることを話そうとしたのだった。

 

 

「みなさん、『待つ』という発想を持てば、『自分を信じる、自分を信じる』と思うようになることは理解できましたか。

 

『我慢』というと、なにか『忍耐強く、耐え忍ぶ』と美化したような言葉として、私たちは思い込んできたところがありますよね。その結果、私たちは、苦しんでいるんですけどね。

 

せめて『我慢して待つ』とか、『じっと辛抱して待つ』とか、『忍耐強く待つ』と言った、『待つ』を強調して最後に来るような言葉の使い方をしていれば、世の中変わっていたかもしれませんね」

 

「そんなんで、変わるもんですか」

「それが変わるんですよ。言葉は言霊っていいますし、言葉の使い方一つで、コミュニケーションが変わってきますからね。みなさんは、これから『我慢』の代わりにこの『待つ』を使うように心掛けてくださいね。

 

なぜなら、『自分を信じる』という気持ちを多く思うことにもつながり、それは『自分を信じる』=『自信』と、強い心を育むことになるのですから」

 

 

「和尚さん、犬に『待て』ってよく言うじゃないですか。それがもし『我慢』と教えてたら、犬も欲求が抑えられて怒りっぽい犬になるんですかね」

「あり得るかもしれませんね。『待て』はネガティブな言葉じゃないですから、『我慢』は普通ネガティブな言葉として使いますもんね。有里さん、発想がすごいですよね」

「いやー思っただけで」

 

「そう思うと、本当に言葉の使い方って怖いですよね。いや、改めて大切ですよね」

「和尚さんなに言ってるんですか、自分でいっておいて」

「自分でも話していながら、改めて実感しました」

和尚は、改めて言葉の持つ力の大切さと怖さを実感していたのだった。

 

 

「さて、まだまだ『我慢』の話は続きます。これも大切な考え方になってくるので、よく聞いてくださいね。

 

『買えるときまで我慢』しての話に戻りますね。この我慢してほしいものが手に入ったとしましょう。そうするとなにが起こると思いますか。

 

それは、我慢してほしい欲求を抑え込んで、ほしいものを手に入れると、私たちは何に強く心が満たされたと感じると思いますか。

 

実は、我慢してほしいと思う欲求を抑えると、その抑えていた欲求が満たされたことに、人の心は強く満足するのです。

 

 

有里さんのお菓子の例えばかりで申し訳ないですが、もし私が有里さんに、『お菓子今日は禁止です。今日のこの実習が最後まで終わってから食べてください』と言ったとしましょう。

 

そうすると、有里さんは、休憩中や昼食後に食べようと思っていた気持ちを『我慢』させられると思うわけですよね。そして、食べたいと思う欲求を抑え込まれるわけです。

 

そして、今日の実習がすべて終わりました。『有里さん食べていいですよ』と言って食べたら、どんな感じがしますか」

 

 

「嬉しいーと、思います」

「その嬉しい気持ちは、なにに対して思っていますか」

「えーっと、お菓子を食べれて嬉しいです、か」

 

「そうです。あってますよ。では、もう一つ質問しますね。お菓子そのものの素材に対しての喜びか、食べれることに対する喜び、どちらに喜びを感じていますか」

「えー、食べれることです、ね」

 

「微妙なニュアンスの違いに聞こえるかもしれませんが、お菓子のその素材や味そのものに意識が行っていなくて、我慢して食べれなかった抑圧されたことへの欲求を満たすことに、強く意識していることがわかりますか」

「えっ、えっ、えっ。そうですね、そうですね!お菓子を食べて早く気持ちが満たされたいと思ってます」

 

 

「それでは、もう一人の有里さんに登場してもらいましょう。

今度は、『今日の実習が終わればお菓子が食べれますから、そこまで待っててくれますか。そこまで待ってください』といって、そして、今日の実習がすべて終わりました。『有里さん食べていいですよ』と言って食べたら、どんな感じがしますか」

 

「そうですね…、あっ!うわ!和尚さん和尚さん、私味わいながら食べてますよ!わーびっくり!」

「そうなんですよ。この違いに気づきましたか。そうなんです。その食べ物の素材や味に意識が向いているんです。その食べ物を『味わい愛でる』状態なんです。

 

そして、この違いに気づいてください。

 

同じお菓子を食べる結果を引き寄せても、

『我慢』は抑えられた欲求を満たされて嬉しいのです。

『待つ』は、お菓子の素材や味そのものに嬉しいのです。

 

つまり、そのお菓子は、『我慢して』手に入れると、

自分の心を満たしてくれるお菓子に価値があるのです。

 

一方、『待って』手に入れたお菓子は、

お菓子の素材や味そのものに価値があるのです。

 

 

もし、これを高価なブランドのカバンとしたら、

『我慢』して買うと、自分の心を満たしてくれるカバンに価値があり、

『待って』買うと、カバンそのものに価値があるのです。

 

 

さらに、恋人がほしいほしいと、

寂しさなど抑圧した気持ちを我慢しながら恋人を見つけると、

自分の心を満たしてくれる恋人に価値があって、

 

自分にあう人と待って恋人を見つけると、

恋人という人そのものに価値があるのです」

 

瑞枝はこの話を聞くと、なにかを思い出したのか、大きく目を丸くして驚いた顔をしていたのだった。

 

つづく

次回明日12月5日(木)は、

メソッド実践編:「間違った恋人選び」をお話します。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。 心より感謝いたします☆

※この物語は、実話にもとづいたフィクションであり、登場する人物など、実在のものとはいっさい関係がありません。

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