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◆心の底から自分らしく生きるメソッド◆

「光曉和尚の愛と心のセラピー物語」

~私、自分らしく人生を生きます~

 

 

※はじめてこられた方は、

この物語の『登場人物』・『あらすじ』を 先にお読みいただければ幸いです。

 

 

§ 間違った恋人選び

 

前回、和尚は、お菓子の例えを出して、

「同じお菓子を食べる結果を引き寄せても、

『我慢』は抑えられた欲求を満たされて嬉しい。

『待つ』は、お菓子の素材や味そのものに嬉しい。

 

つまり、そのお菓子は、『我慢して』手に入れると、自分の心を満たしてくれるお菓子に価値がある。

一方、『待って』手に入れたお菓子は、お菓子の素材や味そのものに価値がある」という話をした。

 

さらに恋人の例を出してその価値を置く違いの話をし、その言葉に瑞枝は強く反応したのだった。

 

 

「瑞枝さん、そんなに思いつめた顔をしてどうしたのですか」

「えっ、私、寂しさを満たすために恋愛してたんですか」

「そういうことになりますね」

「はぁー、私間違った恋愛をしてたんですね」

 

「ほとんどみんな、寂しいから恋愛するんです。そこに間違いなんかありませんよ」

「えっ、どういうことですか。寂しさを満たす恋愛はダメだっていったじゃないですか」

「瑞枝さん、私たちは本当に言葉のマジックにかかります。今からそのトリックを話していきますね」

「言葉のトリックですか」

 

「じゃ、お話していきますから、本当に言葉のニュアンスの差のような話ですから、よく聞いてくださいね」

和尚は、そう言って瑞枝と有里の顔を見て言ったのだった。

 

「まずです。瑞枝さんは、『寂しさを満たす恋愛はダメ』って言いましたよね。私たちは、そのように言葉が聞こえるから、よくそのように思い込むのです。

 

私は、『我慢して手に入れれば、我慢して抑え込んでいた欲求が満たされて、そこに喜びや価値を置く』と言いました。

 

それと比較して『待つ』の話をしたことで、瑞枝さんはこの話がダメだと思ったわけです。普通はそう思いますよね。

なぜなら、私は『待つ』という言葉の使い方をしてほしいために、一方がまるでダメなような言い方をしたのですから。

 

ここまではいいですか。

 

でも、矛盾してきますよね。さっき私が言った『ほとんどみんな、寂しいから恋愛するんです』という言葉と、そして『間違いなんかありません』と」

「そうですよ。ダメなような言い方をしておいて、おかしいです」

「そうなんです、瑞枝さん。だから言葉のマジックなんです。私は、ダメなような言い方をしました。でも、その言った言葉の真意はこうなんです。

 

『寂しさを我慢しながらだと、寂しさを満たす相手を見つけるから、自分に合うという人と出会えると待つ、そんな人と出会えると自分を信じると思って、相手を見つければその人そのものの価値を見るから、そんな恋人選びをしてほしい』と、言いたいのです。

 

でも、瑞枝さんだけでなく、多くの人が『寂しさを満たす恋愛はダメなんだ』と思い込みます。そして、今度は『我慢』よりもさらに厳しい『禁止』という強い命令を自分に出してしまうんです。

 

そうなると、どうなると思いますか。

 

そうなると、『~してはいけない』と思うことによって、人は禁止したことに意識が行きがちになり、それを何度も思い続けると、心の思いは頭の思考(意識)によって、強く意識づけられるんです。

やがてそれが当たり前のようになって頭では忘れられ、心では心の壁に張り付いたような、潜り込んだようになっていくんです。その潜り込んだ意識を、潜在意識というんですがね。

 

これが、恋人がほしいと思いながらも、なぜかできないという心のブレーキにもなってしまうんです。

 

大げさにいうとこんな感じです。

 

『恋人がほし~~~いと、頭の思考(意識)は思っているのに、心の潜在意識は、でも寂しさを満たす恋愛はダメ!』と、綱引きよしているような感じになるのです。

 

瑞枝さん、もし、最初のまま『寂しさを満たす恋愛はダメ』だと思っていたら、そのことを意識して恋人選びをしようとする自分がいませんか。どうですか」

 

「そう思いますよ。和尚さんに言われたんですから」

「そうですよね。そしてこんなふうに思いませんか。

『今度こそ理想のパートナーを。今度こそ真実のパートナーを』と、なにか慎重になってしまう自分がいませんか」

 

「そう思いますよ。寂しさを満たす恋人はいりませんから、自分にあった真実の恋人がほしいですよ。どうしたらいいんですか。私恋人できそうにない気分になってきましたよ」

「瑞枝さん、上手いこといいますね。それって『恋愛疲れ』の症状です(笑)」

「なんかそんな気分ですよ。どうしてくれるんですか。私、ちゃんと恋愛して結婚したいんですから。どうしたらいいんですか」

 

 

「スタンダードなのは、多く人は寂しさから恋愛をしますので、そこから、お互いのことを知り、理解しながら、互いに幸せな結婚生活を思い描きながら成長していくので、今までどおりでいかがですか」

「いやですよ。もっといい方法あるんでしょう」

「だって瑞枝さん、普通に普通の結婚がしたいって言ってたから、この普通で」

 

「普通に結婚したいっていいましたけど、真実の恋人と出会うことが大事なんですから、それはまた別の話しです」

「瑞枝マジック!」

「なにが瑞枝マジックなんですか。もったいぶらずに教えてください」

「そうです。まだ、言葉のマジックのトリックのお話を全部話してないですもんね。『ほとんどみんな、寂しいから恋愛するんです。そこに間違いなんかありませんよ』のところに戻ってお話しますね」

和尚はそう言って、一呼吸置いたのだった。

 

つづく

次回明日12月6日(金)は、

メソッド実践編:「間違った恋人選びをしないためには」をお話します。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。 心より感謝いたします☆

※この物語は、実話にもとづいたフィクションであり、登場する人物など、実在のものとはいっさい関係がありません。

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