20140414やる気

 

 

◇Ⅵ.やる気を持たせる◇

 

 

“こどものこころアドバイザー(心理セラピスト)”の
前中 光曉(まえなか こうぎょう)です。

 

 

さて、今日からは章を変えて、『やる気を持たせる』お話をしたいと
思うのですが、その前に『やる気にさせる必要はない!』ことの振り返り
をしておきたいと思います。

 

 

 

多くの親御さんだけでなく私たちは、子供や相手のことを思って
いつも「やるにさせよう」と頑張っています。

 

 

それなのに、子供や相手は、思いとは裏腹に生半可な返事をしたり、
聞き分けが悪かったり、さっさと動かないことに、わかっていても
ついつい感情的になってしまうものです。

 

 

その度に、親御さんも私たちは、
嫌な気持ちにさせられるのではないでしょうか。

 

 

 

ところで、「なぜ子供をやる気にさせよう」
してきたのだったでしょうか。

 

 

多く親御さんは、いつも子供の将来を思ってやっているのに、
なかなか子供は言うことを聞いてくれません。

 

 

その理由のひとつに、私たちは、相手を大切な存在や責任に思うと、
まるで自分ごとのように思ってしまいます。

 

 

その思いは、相手への思い入れや期待が強くなればなるほど、
不安や心配の感情が増えてきます。

 

 

その感情は、きっかけこそは、子供にあるかもしれませんが、
実はその感情は、過去の自分の体験と照らせあわせた不安や心配
なのです。

 

 

その不安や心配という怖れのフィルター(色目がね)をとおして、
無意識に子供をみてしまっているのです。

 

 

 

親御さんだけでなく、その時の人の心境というのは、
なにかやきもきしながら落ち着かなかったりするのでは
ないでしょうか。

 

 

そんな心がブレブレの状態で、例えば子供になにかお願いをしたり、
頼もうとすると、子供も敏感にネガティブな感情を感じて、なにか
嫌な気持ちにさせられてしまうのです。

 

 

すると、どうでしょう。
子供でなくても大人でも、素直にやりたいとは、
思わないのではないでしょうか。

 

 

でも、私たちは、ほとんど無意識にやっていることですから、
そんなことには、ほとんど気づいていません。

 

 

私たちの心は、少しでも早く不安や心配で落ち着かない感情を
解放したいと思うのですが、事はますますイライラ感がつのって
いくばかりなのです。

 

 

そして、人は、そのイライラ感が腹立たしさに変わり、
最後は従わせるために感情的になって、子供をコントロール
しようとする、というお話でした。

 

 

 

そもそも人はなぜ、多くそのような嫌な思いにさせられて
しまうのでしょうか。

 

その振り返りについても、引き続き次回もお話したいと思います。

 

 

いつもお読みいただき、ありがとうございます。
 

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