20140414やる気

 

 

◇Ⅵ.やる気を持たせる◇

 

 

“こどものこころアドバイザー(心理セラピスト)”の
前中 光曉(まえなか こうぎょう)です。

 

 

前回、なぜ人は、相手を強要しようとし、コントロールするかというと、
そこには、自分の不安や心配を自分ごとのように思って相手を見るから
と言うお話をしました。

 

 

では、なぜ私たち人は、そのように、しかも無意識と言う自分では
気づかない言動を取ってしまうのでしょうか。

 

 

今回も、そこの振り返りをしておきたいと思います。

 

 

 

局所的に人をみると、過去の体験や思い込んできた観念
(考え・価値観)ということになるのですが、そもそも
その原因を作り出してきた大局的な原因があるのです。

 

 

ここを理解しておかないと、永遠に玉ねぎの皮むきのように、
自分を癒し続けなければならなくなります。

 

 

過去の歴史を振り返ってみると、人は生きるためではなく、
死なないために生きていた時代もありました。

 

 

そんな時代を生きながら、人は日々を生きるために、
そして少しでも物質的に豊かになるように、不安や心配という
怖れの中で生きてきた背景がありました。

 

 

さらには、身分制度という自己の人権などない時代もあり、
人の人格の尊厳とは程遠い心の不安や恐れの中で生き、
自分の存在を受容する発想などなかった時代だったのです。

 

 

そうして、今私たちは、その時代の価値観や観念、
直近では親や祖父母といった家族、国・地域・社会・文化・慣習・
風潮・教育・経済・環境などの価値観や観念を受け継ぎ、影響を
受けながら、今を生きてきたのです。

 

 

このような大局的な理由から見ると、私たちの心のベースには、
自分の存在そのものを否定する価値観や観念がDNAの中にあるのです。

 

 

そして、生きてきた時代の中で、私たちの意識にそれらを信じ込んだり、
思い込まされたりして、それがごくごく世間の当たり前だと思って、
自分の中に刷り込んできたのです。

 

 

そんな中で、今私たちが生きている21世紀は心の時代と言われ、
この14年をみても、急速に自己という心に関心が向けられてきた
のは、ご周知のとおりだと思います。

 

 

時代は、確実に大局的な変化をもたらしています。

 

 

それにも関わらず、私たちの多くは、その変化についていって
いないことがあるのですが、それは次回にお話したいと思います。

 

 

いつもお読みいただき、ありがとうございます。
 

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