20140414やる気

 

 

“こどものこころアドバイザー(心理セラピスト)”の
前中 光曉(まえなか こうぎょう)です。

 

 

あるお母さんが、 『HappyLuckyMe♪』を言うことによって、
『イライラから解放されて、自然な自分を取り戻した』 心理学的な解説
も加えたお話です。

 

 

題:『イライラから解放されて、自然な自分を取り戻す』

 

第二話:「イライラを超えて疲労感」 

 

 

「ピンポーン♪」と、お酒が入ったご機嫌のお父さんが帰って来たのだった。

 

 

「(やっぱり飲んできたな。ご飯作らなくて正解)」
と思いながらも、一言言いたくなるのが世の常。

 

 

「ご飯食べるんでしょ」
「ごめん、課長に誘われて済まして来た」
「そうなら言ってよ、こっちだって準備してるんだから」
「連絡する時間がなくて、ごめんごめん」

 

 

「トイレに行く時間もなかったわけ?ちょっとメールすれば
いいことじゃない」
「(メールしたらしたで機嫌が悪くなるくせに)仕事の話で頭がいっぱい
だったから」
「こっちだってだんどりがあるんだから!」
「子供たちは?」

 

 

「おふろ」
「そうか(もう少し早く帰ったら一緒に入れたのにな)。
これなに?このもちの残骸みたいのは」
「パパにって、月見だんご」
「はあー、あんこのついた本体は?」

 

 

「飲んできたんだから、どうせ食べないでしょ」
「今日はスーパームーンだから、一つぐらいは食べるよ」
「もう冷凍庫で凍らせたからムリ」
「チンすれば」
「ムリ」
そして、忙しげに大きくため息を吐いてみるのだった。

 

 

「なんか忙しいのか?」
「(よくぞ聞いてくれました!)PTAの役員させられて、
今度の運動会の準備を全部私に振ってくるのよ!専業主婦って
言うだけで、まるでいつも私が暇そうにしてるかのように、
押し付けてくるのよ!」

 

 

「全部って、一応分担はしてくれてるんだろう?」
「ほとんど全部私よ!専業主婦って暇じゃないのよ!あなたもわかる
でしょ、私が忙しいの!」
「じゃ、もう少し減らしてほしいって言えば」
「言えたらとっくに言ってるわよ!もう専業主婦っていうだけで、
もうそんな空気ができあがってるのよ!」

 

 

ここで、『なにか手伝おっか』と言えば、
『・・・いいわよ。私にしかわからないから』と、
少しはイライラも収まったりするのですが・・・

 

 

「それでハイハイって引き受けるからこうなるんだろう」
「好きで引き受けたんじゃないでしょ!あなたにはその場の空気が
わからないのよ!少しは私の身にもなってよ!」

 

それからしばらく妻の独演会がはじまったのだった。

 

 

気がつくと、聞きながら手持無沙汰だったのか、
お父さんは子供たちが食べ残したもちの残骸を食べ尽くしていた。

 

 

ようやく?待ちにまった?妻は気分が晴れないまま独演会が中断され、
夫はそこから解放される時がやってきた。

 

 

「パパ~」
「お~お風呂入ってきたのか♪」
「もう着替えもしないで汚い体で子供に触らないで。バイキンが移るでしょ!」
「バイキンって・・・」

 

「パパ、バイキンマンなの?」

無題

 

 

「パパはアンパンマン♪」

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『(なにがアンパンマンよ。いつも顔が濡れて頼りにならないくせに)』

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「澄(すみ)は♪」
「私はメロンパンナ」

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「ぴったりだね♪」
「ママは、パパがバイキンマンだから、ママはドキンちゃん」
「ママは、ドキンちゃんじゃなくて、ドギツイちゃん」

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「もーやめてよ!そんなこと言ったらまた明日学校で言いふらすでしょ!
忘れたの!この子が幼稚園の時に、 “ママのおしりはプリプリダンス♪”って
教えて、教室中みんなお尻振ってまねして大変だったでしょ!私がどれだけ
恥を掻いたか覚えてるの!ね、わかってんの!!!」

 

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        ※ドキンちゃん↑
「(気分的にこうなる前に)着替えてお風呂でも入ってこよか、
 澄も早く寝なさい」

 

『(あーなんかもうほんとイライラ!!)』

 

そんな時にタイミングよく?現れるのが渡(わたる)。

 

「お風呂あがったんでしょ!早く宿題しなさい!」
「(チッ)ゲームでもしーよお」
「いい加減にしなさいよ!いい加減怒るわよ!あんたは怒られないと
わからないの!!」

 

 

渡が部屋の扉を力強く“バタン!”と閉めると、その音に 反応してか
自己嫌悪と罪悪感が混じり合わさったような、

 

「あーもう嫌!」と、ドッと疲れが出るのだった。

 

 

こうして、目の前のことや明日のことも考えると、
イライラを超えて疲労感ばかりが溜まるのであった。

 

 

つづく。

 

 

さて、このお母さんのイライラの原因は、いったいなんだったんでしょうか。
子供?夫?次回は心理学的にその解説をしたいと思います。

 

 

このお話は、実話をもとにしたフィクションです。

 

 

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 

 

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