20140414やる気

 

 

“こどものこころアドバイザー(心理セラピスト)”の
前中 光曉(まえなか こうぎょう)です。

 

 

あるお母さんが、 『HappyLuckyMe♪』を言うことによって、
『イライラから解放されて、自然な自分を取り戻した』 心理学的な解説
も加えた、その場限りの方法論ではなく、 日々のプロセスを重視して
物語にしたお話です。

 

 

題:『イライラから解放されて、自然な自分を取り戻す』
第16話:「明日の運動会行かなくていい?」

 

 

夫婦仲が、まだまだ自覚はないものの少しずつ目に見える形で
変わっていく中で、やはり子供のことがどうしても家族の中心
になります。

 

 

今回のお話は、運動会を明日に控えた娘、澄(すみ)のお話です。

 

 

キッチンで明日の準備を考えていたお母さんのもとに、
娘の澄がやってきて言った。

 

 

「お母さん、明日の運動会行かなくてもいい?」
「えっ、どうしたの?具合でも悪いの?」
「ううん、行きたくないの・・・」
「なんで。お母さん澄のためにお弁当作っていくのに。 どうしたの?」

 

「あたし、かけっこおそいから・・・」
「あらそう、澄はかけっこおそいの(幼稚園で知ってるけど)」
「やっぱりはやい方がいいでしょう?」
「お母さんもおそかったから、早くてなくてもいいかな」

 

「えっ、お母さんかもかけっこおそいの?」
「速く走ってるつもりなんだけど、なぜかいつも遅いのよ」
「へー澄といっしょ。あたしもはやく走ってるのに、いつも遅いの。
 お母さんは運動会いやじゃなかった?」

 

「そうね、お祭りみたいで楽しかったかな。日頃食べれない豪華なお弁当も
 食べれたしね。明日は澄の大好きな、タコさんウインナーにエビフライよ。
 明日のエビフライはいつもより大きいのよ」

 

「ほんと、エビフライ大きいの?これぐらい?」と言って、
 澄は親指と人差し指で○を作り、お母さんが「これぐらい」と言って、
 親指と人差し指で○を作ると、澄には本当に大きく見えたのだった。

 

小学生になると、男の子よりも女の子の方が、自我が芽生えるのが早い
傾向にあり、周りと自分とを比較をするようになってきます。

 

 

娘の澄も自分がかけっこが遅いことで、日頃見せない家族への自分自身の
不安となり、その不安を日頃の会話の中で敏感に察してあげることが大切に
なってきます。

 

 

何気なく無意識に敏感に察してあげるには、日頃の親や周りの心の余裕が
大きく影響してくるのです。

 

 

子供は運動会に行かないことが、ダメなことはわかっています。
それでも言うということは、お母さんにただ不安な気持ちをわかって
もらいたかったのです。

 

 

このお話のお母さんは、「私も遅かった」ということで、
娘が『えっ!なんでもできるスーパーウーマンのお母さんが!』と、
お母さんからの共感以上の意外な言葉に、娘の見ている視点が変わり、
不安が取り除かれていったのでした。

 

 

この視点を変えてあげると言う、目の前の木を見ていたのを森全体
という客観的な視点にしてあげることです。

 

 

そのためにも、親御さん自身が、日頃からそのような視点に
立っているかがとても重要になってきます。

 

 

それをなし得るのは、何度もいいますが、
心の余裕がつくり出すポジティブな状態なのです。

 

 

つまり、『やる気を持たせる』状態を、親御さん自身が日々の中で
つくってあげることなのです。

 

 

そして、余裕がないときに相手を『やる気にさせよう』と、
してしまうのです。

 

 

なぜなら、そんなときは、相手の立場や目線に立ってものごとを
考えるのではなく、主観的な自分の立場や目線に立ってものごとを
考え言動してしまうからです。

 

 

さて、もし、そんな心に余裕がないと、どのようなことを
引き起こしてしまうのかも、お話しておきたいと思います。

 

 

次回につづく。

 

 

『Happy Lucky Me♪』の 詳しいやり方は
ここをクリックしてください。

 

 

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 

 

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