20140414やる気

 

 

“こどものこころアドバイザー(心理セラピスト)”の
前中 光曉(まえなか こうぎょう)です。

 

 

あるお母さんが、
『HappyLuckyMe♪』を言うことによって、
『イライラから解放されて、自然な自分を取り戻した』
心理学的な解説も加えた、その場限りの方法論ではなく、
日々のプロセスを重視して物語にしたお話です。

 

 

題:『イライラから解放されて、自然な自分を取り戻す』
第32話:「子供は同居する下宿人?」

 

 

前回和尚は、子供が一人になれる環境が多くあり、
そのことが社会との接点を持たなくさせ、いざ成人し
社会に出るときになると、うまく社会と共存できない
お話をしました。

 

 

今回は、これに関連して、ある高校生のお母さんが漏らした
言葉について、お話したいと思います。

 

 

「お母さんのところは、渡(わたる)くん(小学校4年生)と
澄(すみ)ちゃん(小学校1年生)が、一緒の部屋で勉強や寝起き
をしているようですが、渡くんもそろそろ自分の部屋がほしくなる
頃ではないですか」

 

 

「そうですね、まだ直接聞いてはいませんが、渡が小学校5年生か
6年生ぐらいになったら、自分の部屋を持たせようと考えているん
ですが」

 

 

「一般的に、勉強や就寝リズムが違ってくる小学校高学年になると、
親御さんはそう考えてるようですね」

 

 

「渡には宿題などの勉強は、自分の部屋でするように言って、
澄はリビングで勉強して、寝るときは一緒という感じです」

 

 

「思春期や反抗期になる中学生あたりになると、自分の部屋で過ごすことが
多くなると言われていますが、リビングでの家族の団らんの場は持ち続け
たいものですね」

 

 

「そうなんです。部屋に籠られるとなにをやっているかわからないです
から、心配になってきます」

 

 

「そのためにも、子供と接することの多いお母さんが、リビングで団らん
できる雰囲気づくりをすることが大切になってきますね。

 

 

最近、お母さんが心配しているような、中学生以降、特に高校生
(すでに一部小学生で起こっている)になってくると、部屋に閉じこもって、
親も部屋に入れなくなって、必要なこと以外部屋から出てこなくて、
さらに会話もほとんどないようなことがあるようです。

 

 

それこそ、心配していた、子供が部屋でなにをやっているのか
わからない状況ですよね。

 

 

その原因って、なんだかわかりますか?」

 

 

「そうですね、子供同士の秘密が増えるというか、
親に言えないことが増えるからですか?」

 

 

「それもあるかもしれませんが、それはいつの時代もあると思いますよ。
それよりも、一番大きな原因は、リビングなど家族が一緒にいる場の
居心地が悪いからです。

 

 

一番よく聞くのが、帰って来てから食事のときも、終わってからも
小言交じりの会話が続き、子供は退避するように自室に行くとか。

 

 

食事と用事があるとき以外に、子供がリビングに寄り
つかなくなったら、要注意かもしれませんね。

 

 

そうなってくると、おのずと子供との会話が激減しますから、
子供の状態も把握できず、ますます思春期の頃の難しい時期の
子供のことがわからなくなってしまいますよね。

 

 

そして、子供に煩わしく思われたり、無視されたり、極めつけは、
『(もう子供でないんだから)必要以上にかまうな!』です。

 

 

そうなるともうお母さんは、オロオロするばかりで、
しまいには子供にご機嫌を取るようになってしまいます。

 

 

そんなお母さんが、あるとき言ったんです。

 

 

『もう家の中は、親と子供が一緒に生活しているのに、
子供は親の生活とは別の生活をしている、

 

まるで“下宿人”みたいな感じなんです』と」

 

 

子供が社会や人と接点を持たなくなることが、
社会で自立できない問題になってきていますが、

 

今、子供を取り巻く社会がどうなっているのか、
親御さん自身が考えていかないといけない時代に
なってきたように思います。

 

 

次回は、子供が流されやすい時代について、お話したいと思います。

 

 

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 

 

『Happy Lucky Me♪』の
詳しいやり方はここをクリックしてください。

 

 

 

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