20140414やる気

 

就職しないできない若者の『未就職予備軍のレジリエンス(回復力)をどう引き出すか?』、キャリアカウンセラー・心理セラピストの観点から、子供や若者よりも、私たち大人に焦点を当てたお話です。

 

 

『Ⅸ.就職しないできない若者』
「第56話:思考パターンを変える、爪を噛む子供の例え」

 

 

【親が自己肯定感を高めた心の習慣を創ること。
それが子供の豊かな発想力や前向きな考える力、
主体性を育む最大の教育になり、子育ての早道。
つまるところ、『感謝を笑顔でする心』である。】

 

 

前回は、自分がどの基本思考パターンをしているかを理解することがとても大切。その理由は、その基本思考パターンが、次に感情を生み、そして行動(言動)になるからと言うお話をしました。

 

 

今回は、この私たちの感情からの行動(言動)の元になっている、基本思考パターンを変えないと、やるすべてのことは対処療法でしかなくなることを、爪を噛む癖がある子供を例にとって、もう少しわかりやすくお話をしたいと思います。

 

 

 

例えば、爪を噛む癖がある子供がいるとします。

 

 

爪を噛む癖を治すためには、多く子供に爪を噛んでいること気づかせ、爪を噛んでいることを理解させます。

 

 

そして、また爪を噛もうとしたときに注意して、爪を噛まない行動パターンを選択する習慣を身に付けさせることで、解決へと導いていきます。

 

 

 

しかし、これで爪を噛む癖が治ればいいのですが、しばらく経つと、また爪を噛み出していることがあります。

 

 

なぜそのようなことになるのでしょうか。

 

 

それは、爪を噛む行動を引き起こす、思考パターンが変わっていないことに、原因があるからです。

 

 

 

『行動』とは、『思考』からの『感情』によって引き起こされるのです。

 

 

その『思考』には、『行動』をつくり出している『心に残る印象』があります。

 

 

そのつくり出しているの『心に残る印象』が、『観念』です。

 

 

 

『観念』とは、goo辞書によると、

 

 

1 物事に対してもつ考え。「時間の―がない」「固定―」

 

2 あきらめて、状況を受け入れること。覚悟すること。「もうこれまでと―する」

 

3 哲学で、人間が意識の対象についてもつ、主観的な像。表象。心理学的には、具体的なものがなくても、それについて心に残る印象。

 

4 仏語。真理や仏・浄土などに心を集中して観察し、思念すること。観想。

 

 

 

ここで言う『観念』とは、3つ目の私たちが、信じたり、信じ込まされたりして、心に思い込んだ『私たちが価値判断する基準』になっている『心に残る印象』のことです。

 

 

 

この『観念』は、自分がどう思うかによって、ネガティブにもポジティブにもなります。

 

 

例えば、『あつものに懲りてなますを吹く』という故事成語がありますが、やけどをして懲りた体験が心に残る印象となると、ネガティブな『観念』になります。

 

 

そして食べ物を見ると、やけどをして懲りた心に残る印象を『思考』で意識し、やけどをして懲りた『感情』が、なますを吹くとう『行動』になるのです。

 

 

この『観念』とは、潜在意識と呼ばれる心の中に仕舞い込まれます。

 

 

また、心に強く残るネガティブな印象(精神的外傷)があった場合、日頃意識して見えない心理的な要因となることを、心理学用語ではトラウマと呼びます。

 

 

 

私たちはなにかことが起こると、なますを吹くように、今ある状況に意識がいきがちになります。

 

 

そして、今ある状況を解決しようとして、その状況を引き起こした原因までは考えずになますを吹き続け、冷めた頃合いを見計らって食べて「よかった」となるわけです。

 

 

それは、一時的にはよくても、対処療法でしかならないのです。

 

 

 

この爪を噛む癖も、一時的にはよくなってまた再発するのは、なますを吹くその状況を引き起こした『心に残る印象』の思考パターンが変わっていないからであり、その思考パターンに気づき変える必要があるのです。

 

 

私たちが自分の基本的な思考パターンに気づくことは、よりよく人生を生きるためには、とても大切な考えになってきます。

 

 

なぜなら、『観念』という思考パターンが、結果という現実を創り、自分らしく生きるとは、自分が望む人生を創り出すことだからです。

 

 

次回は、私たちは思い込んだ思考パターンを持っている、お話をしたいと思います。

 

 

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 

 

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