20140414やる気

 

親が自己肯定感を高めた心の習慣を創ること。それが子供の豊かな発想力や前向きな考える力、主体性を育む最大の教育になり、子育ての早道。

 

つまるところ、『感謝を笑顔でする心』を親である私たち大人が育むことである。

 

 

『Ⅸ.就職しないできない若者』
「第64話:有り難味が希薄化した子供たちの危機①」

 

 

就職しないできない若者の『未就職予備軍のレジリエンス(回復力)をどう引き出すか?』、キャリアカウンセラー・心理セラピストの観点から、子供や若者よりも、私たち大人に焦点を当てたお話です。

 

 

前回、感謝の本質は、人にだけにするものではなく、あらゆる人・もの・すべてに感謝。

 

『感謝』とは、『愛』を体現する言葉であり、そこには、『真心・真理』といった人としての大切な価値観、『生きる力そのもの』というお話をしました。

 

 

今回は、その『感謝』である『有り難味の希薄化』について、子供や若者に及ぼす影響についてお話したいと思います。

 

 

今、キャリアカウンセラーとして大学生や留学生の就職活動の支援をしていて、なかなか思うように就職活動ができない若者と出会います。

 

 

その原因として、主体性や問題解決能力、コミュニケーション力、考える力、想像する力、判断する力などが低いと言われたりします。

 

 

その対策として、これらの問題に焦点を当てた講座やセミナーがあり、弱い部分を高めるのですが、現実は講座やセミナー受けたからと言って、きっかけは得られたものの劇的に効果が表れるには時間がかかるものです。

 

 

そのような対処療法的な支援の現状の中で、なにをどうすれば効果的なのか、これらを引き起こす原因はなんなのかをずっと考えてきました。

 

 

そして日々の学生との面談で、行き着いた一つの答えが『感謝』でした。

 

 

もっと言いますと『有り難味』でした。

 

 

 

私の日々の体験から、この『有り難味の希薄化』が、なかなか思うように就職活動ができない学生(一般的に健全とされる学生)と、ほぼ比例することに気づいたのです。

 

 

なぜそのようなことが言えるかと言いますと、今学生の就職活動の履歴書やエントリーシート(履歴書に代わる会社独自の履歴書)、面接での自己PRには、このように問われることが非常に多くあります。

 

 

「学生時代に一番力を入れて頑張ったことを教えてください」

 

「学生時代になにかに打ち込んで困難にぶつかったときに、それをどう乗越えたか教えてください」

 

「失敗した体験を教えてください。また、それをどう乗り越えたかを教えてください」

 

 

ちなみに、採用側がこれを聞く意図として、

 

「学生がものごとにどう考えて取り組んだかがわかります。」
「問題に直面したとき、どう考え問題を解決したかわかります。」
「学生がものごとに取組む姿勢・特性がわかります。」
「その人が持つなにを大切にしているのかその価値観がわかります」
「内容によっては、チームワークもわかります」

 

 

そして、その体験から「学生自身がなにを学び、なにを気づいたのか」を知りたいのです。

 

また、採用側はそれを聞くことによって、学生が会社に入ってからの働くイメージを持つこともできます。

 

 

 

学生がこれらの質問に答えられる背景には、

 

 

「人との関わりの中で、頑張り、支えられ、助けられた体験を、自分の糧として持っていることが多い」のです。

 

 

つまり、学生がこの体験談を書いたり、話したりできるには、根本的なところで、なにかしらの『感謝』という『有り難味』を体験的に持っているのです。

 

 

さらに詳しいお話は、次回にお話したいと思います。

 

 

いつもお読みいただき、ありがとございます。

 

 

 

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