20140414やる気

 

親が自己肯定感を高めた心の習慣を創ること。それが子供の豊かな発想力や前向きな考える力、主体性を育む最大の教育になり、子育ての早道。

 

つまるところ、『感謝を笑顔でする心』を親である私たち大人が育むことである。

 

 

『Ⅸ.就職しないできない若者』
「第71話:有り難味が希薄していく私たちの結末②」

 

 

就職しないできない若者の『未就職予備軍のレジリエンス(回復力)をどう引き出すか?』、キャリアカウンセラー・心理セラピストの観点から、子供や若者よりも、私たち大人に焦点を当てたお話です。

 

 

前回、私たちは、物質的な豊かさの恩恵の中で、五感の能力の低下や“当たり前”の中で、「有り難味」を忘れた社会を生きている。

 

 

つまり、人として大切な価値観を育むよりも、考える力や想像する力、判断する力、主体的にする力が低下するような物質的価値観に、どっぷり浸って私たちは生きている、というお話をしました。

 

 

今回は、そんな状況から、これからどう生きていくことが大事なのかについて、お話したいと思います。

 

 

 

私たちの生きる現代は、物質的な豊かさを追求した幸せの時代から、私たちの幸せの基準が心の(精神的な)豊かさと幸せを求めるようになってきました。

 

 

それは、物質的価値観からの移行であり、精神的価値観との幸せが入組んだ時代でもあるのです。

 

 

それが、よく聞かれるようになった「今は混沌とした社会」と言われる大きな要因でもあると言えます。

 

 

人はその混沌とした社会のマインドの中にいると、ストレスを感じてしまうものです。

 

 

なぜなら、心までもが忙しく心に余裕がなくなり、気持ちが落ち着けないからです。

 

 

 

とは言うものの、昔からストレスを感じるようなことはありました。

 

 

でも、それは自分の弱さだったり、自分の置かれた環境のせいだったりと、自分の中で受け止めざるを得ない、そのように思い込ませて生きて来たところがありました。

 

 

それが、経済が成熟し物質的にも飽和しものが売れなくなり、ものが売れるためには、人の心理に訴えかけるようなものへと移行してきた要因も重なり、少しずつ人の考え方が変わってきました。

 

 

そして、この21世紀に入り、心理学的に医学的にも、心がフォーカスされるようになってきたのです。

 

 

 

これは悪い事ではなく、人としての真理にとってはむしろ喜ばしいことでもあります。

 

 

人としての成長において、「どうやって生きるかの時代から、どう生きるかを問う時代」に移行してきたと言えます。

 

 

それは、物質的な豊かさを追い求めるために「どうやって生きるか」の時代から、精神的な豊かさを求める「どう生きるか」の時代になってきたのです。

 

 

 

ただ、社会はそのように移行しつつあっても、私たちの暮す社会は、まだまだ日々「どうやって生きるか」と言うことと、「どう生きるか」が混在した中で生きています。

 

 

それは、物質的な価値観と精神的な価値観とが、言わば人間が欲する物質と精神が日々葛藤して自律神経のバランスを崩しがちになり、

 

心に余裕がなくなって気持ちが落ち着かないことによるストレスを感じ、イライラしやすくなるのです。

 

 

さらに、そこに輪を掛けて問題になってくるのが、世の中が便利でらくで簡単になり、それがあたかも“当たりまえの発想”になってしまうことです。

 

 

なぜなら、その対極にある不便さ、煩わしさ、手間や複雑に感じる面倒くささが、日々のストレスとなってくるからです。

 

 

これらのことは、私たちに危惧を通り越し、危機感を覚えさせてきているのです。

 

 

 

前回までにもお話してきましたが、このような発想、価値観が主体になってくると、人は深く考えることが面倒になってきます。

 

 

煩わしく思うことや困難なことを、どう工夫する想像力やどう解決する創造力が、低下していきます。

 

 

そうなると、人はめんどうなことを判断したくなくなります。決めることがどんどん煩わしくなっていき、人は情報や周りに流されやすくなってしまいます。

 

 

また、自分本位になりがちになった思考は、人との関わりが面倒で煩わしくなり、人との接点を狭めてしまい、怒りを溜めやすくなります。

 

 

その結果、人は主体的に生きることよりも、よりらくで簡単で自分にとって都合のいい依存的で受身的な生き方を選んでしまうのです。

 

 

このことは、これからの社会に大きな影響を及ぼす危険があるのです。

 

 

そのことは、次回にお話したいと思います。

 

 

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 

 

 

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