20140414やる気

 

親が自己肯定感を高めた心の習慣を創ること。それが子供の豊かな発想力や前向きな考える力、主体性を育む最大の教育になり、子育ての早道。

 

つまるところ、『感謝を笑顔でする心』を親である私たち大人が育むことである。

 

『Ⅸ.就職しないできない若者』
「第72話:有り難味が希薄していく私たちの結末③」

 

就職しないできない若者の『未就職予備軍のレジリエンス(回復力)をどう引き出すか?』、キャリアカウンセラー・心理セラピストの観点から、子供や若者よりも、私たち大人に焦点を当てたお話です。

 

 

今回は、前回の続きで、便利になりらくで簡単になってきたことで、これからの社会に大きな影響を及ぼす危険があるお話したいと思います。

 

 

前回、世の中が便利でらくで簡単になり、それがあたかも当たりまえの発想になってしまう。

 

 

なぜなら、その対極にある不便さ、煩わしさ、手間や複雑に感じることが、ストレスとなってくる。

 

 

このような発想、価値観が主体になってくると、人は深く考えることが面倒になってくる。

 

 

煩わしく思うことや困難なことを、どう工夫する想像力やどう解決する創造力が、低下していく。

 

 

そうなると、人はめんどうなことを判断したくなくなる。決めることがどんどん煩わしくなっていき、人は情報や周りに流されやすくなってしまう。

 

 

また、自分本位になりがちな思考は、人との関わりが面倒で煩わしくなり、人との接点を狭め、怒りを溜めやすくなる。

 

 

その結果、人は主体的に生きることよりも、よりらくで簡単で自分にとって都合のいい依存的で受身的な生き方を選んでしまう、と。

 

 

これらのことが、なぜ、これからの社会に大きな影響を及ぼす危険があるのでしょうか。

 

 

 

上記の話しで、大切なキーワードがあります。

 

 

それは、思考力。想像力。創造力。問題解決力。

 

判断力。決断力。協調性。自己管理力。主体性です。

 

 

この言葉がなにを意味するのか。

 

 

これらのキーワードは、子供を持つ親御さんが気になる、学生が企業から求められる働く資質なのです。

 

 

裏を返せば、子供や若者のこれらの資質が低下してきているのです。

 

 

 

さらに、以前にも紹介したこれらを裏付ける新聞記事があります。

 

 

昨年の2014年12月22日に、中央教育審議会から大学入試改革の提言が、文部科学相に答申されました。

 

 

中央教育審議会とは、文部科学大臣の諮問機関で、文部科学省に置かれている多数の審議会のうち最高の位置を占め、最も基本的な重要事項を取り扱う機関です。

 

 

この大学入試改革が提言された答申は、読売新聞2014年12月23日朝刊から要約すると、

 

 

「現代の社会は、変化が速く将来の見通しが難しい厳しい時代。ゆえに、今後社会に出る子供たちが幸福な人生を築くためには、十分な思考力、判断力、主体性の育成が急務だと強調している」と。

 

 

中央教育審議会が、過去ここまで踏み込んで言及したことはなく、今回の答申は異例だと言われています。

 

 

 

私たちが生きる今の時代は、特に次世代の時代に大きな危険性をはらんでいるのです。

 

 

「十分な思考力、判断力、主体性の育成が急務だと強調している」ことは、

 

まさに物質的な豊かさの恩恵の中で、五感の能力の低下や“当たり前”の中で、

 

「有り難味」を忘れ出した社会を、私たちは生きているのです。

 

 

そのためにも、物質的価値観である「どうやって生きるか」の中で、

 

「どう生きるか」という精神的価値観を大切にした生き方が、

 

過去類を見ない科学的にも物質的にも豊かになった今の時代だからこそ、

 

大事になってくるのです。

 

 

そのことについては、次回にお話したいと思います。

 

 

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 

 

 

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