「叱られたことない若者(後半)」
親が自己肯定感を高めた心の習慣を創ること。それが子供の豊かな発想力や前向きな考える力、主体性を育む最大の教育になり、子育ての早道。
すなわち、『感謝を笑顔でする心』を親である私たち大人が育むことにある。
『Ⅹ.子供若者の未来を創る』
「第10話:叱られたことのない若者(後半)」
前回からの続きで、叱られることの意味を知らずに社会人になっていく若者について、お話したいと思います。
キャリアカウンセラーの仕事をしていると、企業の方とも話す機会が多くあります。
その中で実際に聞いた話ですが、注意をしたり叱ると、「男女関係なく泣き出したり、次の日に会社を休んだり、パニックを起こしたり、会社を辞めてしまう」という新入社員の話を聞きました。
注意をしたり叱る(怒る)言い方もあったとは思いますが、私が聞いた限りでは、社会一般にありがちな許容範囲だと思いました。
本人から話を聞いたわけではないですが、私もこのような若者と接してきた経験から踏まえてお話しますと、
仕事での注意や叱られた内容よりも、注意をされたり叱られたことに、自己否定・存在否定されたように感じたり、また拒絶されたように感じ、心に“恐れ”という感情を持ったということです。
そして、思うのです。その恐怖を感じる場所から逃れたいと。
企業も採用した新入社員がすぐに辞めてしまうことは、将来を担っていく会社の損失にもなってきます。
今、企業も新入社員が定着するように、研修を受けたりして、企業も変わろうとして勉強をしています。
しかし、根底にある問題として、本来子育ての人間形成の段階で身に付けていてほしい、今や社会全体の問題があるのも事実です。
子育てを熱心にすることは、それはとてもいいことだと思います。
でも、子育てのハウツウに目が行きがちになって、子供とのふれあい(甘えさせる)よりも、その方法論をさせるための世話をし過ぎるところが気になります。
実はこのことは、1970年代の高度経済成長の頃から教育熱が高まり、今もずっと言われ続けていることなのです。
ただ、今も昔も、子育てしていくうえで大事なことが、二つあると言われています。
一つは、「ひとり立ちの教育」である『厳しさ(しつけ)』。
もう一つは、「ふれあいの教育」である『あまさ』です。
ふれあいには、さらに二つあり、
一つは「親との直接のふれあい」です。
もう一つは、「心のふれあい」です。
そのためには、子供の言うことに耳を傾けるだけの“ゆとり”を持つことと、子供を“信じる”こと、それが互いに信じあうことになるのです。
私たちは知っています。
昨年大ヒットした『アナと雪の女王』の主題歌“Let It Go~ありのままで~”のサビを、多くの人が口ずさみ、耳にしたのではないでしょうか。
京都の有名なお寺の方、“ありのままで”は『平常心』(=心のゆとり)」のことだと、言っていました。
私たちは、日々どこかでこの心の“ゆとり”がほしいのです。
一つ言えることは、私たちが“Let It Go~ありのままで~”のサビを口ずさんでいる時、私たちの心に“ゆとり”が生まれていたことを。
そうでなければ、口ずさむ余裕すらないのですから♪
最後に、学生が叱ることについて、私がほっこりした感想文をご紹介したいと思います。
「私のお母さんはとてもやさしいですが、ダメなことをしたときにはものすごく怒ります。でも、今日の話しを聞いて、改めて自分のことを気にかけてくれていることがわかりました。ありがとうございました」と。
次回は、子供を叱る厳しさの中にある真の優しさについて、お話したいと思います。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
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